東海市の新築住宅でカビ臭がする原因と調査手順
2026/09/26
新築住宅でカビのようなにおいを感じたら、芳香剤や表面清掃で隠す前に、においが強い場所と時間帯、濡れた跡、換気設備の状態を記録し、施工会社へ早めに共有してください。においだけでカビの発生場所や健康影響は確定できません。水分の原因を絞り、必要に応じて含水状態や真菌の調査を検討し、修理と除去の順序を決めることが大切です。
この記事の元記事は、2022年に愛知県東海市の新築引き渡し約3か月の住宅で、カビ臭の相談を受けて現地へ向かったときの記録です。当時は、施主への説明と簡易な目視確認を予定し、同意を得て真菌検査や含水率検査の日程を決める段階でした。調査結果、原因、施工内容、解決状況は元記事に記載されていません。ここでは、その未確定の経過を結果の出た施工事例に変えず、新築住宅で同じ悩みを抱える方のために、確認する順序を整理します。
1. 新築なのにカビ臭がする理由を一つに決めつけない
新築でにおいがする場合でも、すぐに「壁の中のカビ」と判断するのは早計です。工事中に濡れた建材の乾燥不足、配管や設備からの水漏れ、床下や収納の湿気、冷房時の結露、換気経路の汚れなど、考えるべき経路が複数あります。一方、塗料、接着剤、家具、排水など、カビ以外のにおいをカビ臭と感じることもあります。においの表現だけで原因を決めず、水分の痕跡と発生位置を合わせて調べます。
最初の記録では、いつから、どの部屋で、どの天候や空調条件で強くなるかを書きます。入居直後からか、雨が降った後だけか、窓を閉めて冷房を使うときか、収納を開けたときかによって調査する場所が変わります。においが壁際に限られるなら壁と床の取り合い、洗面所なら給排水と床下、エアコン使用時なら機器とドレンの状態も候補になります。衣類や段ボールなど、持ち込んだ物がにおいの発生源である場合も除外せず、建物と家財を分けて確認します。
東海市は海に近い地域を含みますが、所在地だけで室内のカビの原因を断定できません。住宅の断熱、気密、日射、生活時の水蒸気、換気や空調の運転、工事中の雨濡れなど、個別の条件を確かめる必要があります。「海に近いから仕方ない」として、水漏れや施工上の不具合の調査を省くべきではありません。また「新築だからカビは生えない」と考えて放置することも適切ではありません。建物の状態とにおいの変化を、施工会社と共有できる形で残すことが第一歩です。
においを確認するときは、家族全員が同じように感じるとは限らないことにも注意します。感じ方の違いを根拠に相談を取り下げるのではなく、発生時刻、部屋、空調の状態という再現しやすい情報を集めます。窓を開けた直後と閉め切った後で変わるのか、収納の扉を開けた瞬間に強まるのか、雨の翌日に変化するのかを記録すると、調査の候補を絞れます。においの強さを数値化する必要はありませんが、同じ表現で数日分を残すと変化を比較しやすくなります。写真には撮影日と場所を添え、汚れやしみの大きさを後から確認できるようにします。
2. 施主と施工会社が現地で確認する順番
相談を受けた施工会社は、施主が何を困っているかを先に聞き取ります。発見日、においの強い場所、窓の開閉、冷暖房の使用、雨との関係、体調についての申告を区別して記録します。体調は建物調査で診断できないため、症状があれば医療機関に相談するよう案内し、住宅側ではにおいと水分の調査を進めます。立ち入りや写真撮影、収納内の確認は施主の同意を得て行います。
目視では、壁・天井のしみ、クロスの浮き、巾木の変色、窓まわりの結露、床のたわみ、給排水設備、エアコンのドレン、換気口を確認します。隠れた部分を疑う場合は、点検口や図面で確認できる範囲から始め、壁を開けるなどの調査は目的と復旧方法を説明してから決めます。においが強い場所だけでなく、比較対象として問題のない部屋も見ると、住宅全体の傾向か一部の問題かを考えやすくなります。
施主が自分でできるのは、においの位置と強さ、発生時刻、湿った跡や結露の写真を記録し、換気設備を通常どおり動かした状態を伝えることです。見えない場所へ薬剤を大量に噴霧したり、壁紙をはがしたりすると、原因の手掛かりが失われる可能性があります。漏水が疑われるなら使用を止めるべき設備がないか施工会社や設備業者へ相談し、電気設備の近くに水がある場合は安全を優先します。施工会社との連絡は日時と回答を残し、約束した再調査日を明確にしてください。
現地確認には、建築時の図面、設備図、工事中に雨が入った記録、引き渡し時の確認書などがあると役立ちます。ただし、資料が手元にない施主が自分で原因を証明しなければ相談できないわけではありません。施工会社へ「いつ、どこで、何が起きたか」を伝え、必要な資料の確認を依頼してください。調査時には、一人がにおいを感じた場所を示し、もう一人が図面と照らして記録するなど、観察と記録を分けると見落としが減ります。確認できなかった場所も報告書に残せば、次の調査で同じ説明を繰り返す必要がなくなります。
3. 含水率測定で分かること、分からないこと
含水率計は、壁、木材、床などの水分状態を調べる補助的な道具です。ただし、機器によって測定の原理や表示値が異なり、金属、下地、素材の種類が結果へ影響します。一か所の数値だけで「カビがいる」「施工不良だ」と断定できません。同じ素材で乾いていると思われる場所と気になる場所を比べ、測定位置、日時、室内の温湿度、機器の種類を記録することが大切です。
新築住宅では、工事中の雨濡れ、左官材などの乾燥、入居後の水使用、配管の漏れなど、水分の経路を区別する必要があります。高い値が出た場合は、その上部・周辺・床下・外側を図面と照らして確認し、濡れが広がっているか、時間とともに変化するかを調べます。水分が多い理由が特定できないまま壁紙を張り替えても、内部の湿りが残れば問題が続くことがあります。逆に表面の測定値が低いからといって、見えない空間まで乾燥しているとは限りません。
測定前には、何を確かめるためにどの面を測るかを共有してください。施主にとって重要なのは数値の大小だけではなく、その数値を見て「追加調査が必要か」「水漏れ修理が必要か」「経過観察でよいか」をどう判断したかです。測定記録と写真を残し、限界も説明できる報告書が望まれます。床下点検口を開ける場合は、配線や設備を傷つけず、立ち入り可能な範囲で安全に確認します。原因が建築・設備の領域にあると考えられる場合は、除カビ業者だけで結論を出さず、施工会社と専門業者が役割を分けます。
4. 真菌検査を行うなら目的と採取場所を先に決める
元記事では、真菌検査を予定していましたが、実施結果は残されていません。真菌検査は、採取方法、場所、時期、換気や人の出入り、採取後の分析方法で読み方が変わります。検査をするときは「何を知りたいのか」を先に決め、室内と比較対象、疑わしい表面など、目的に合った採取場所を選びます。においがある住宅で数値だけを得ても、発生源、健康影響、補修範囲が自動的に確定するわけではありません。
たとえば表面に変色がある場合は、その面の状態と水分原因を合わせて調べます。見た目に何もないのににおいが強い場合は、においの経路、床下や収納、換気の流れを調べ、必要性があれば検査を追加します。採取前の清掃、換気、空調運転で結果が変わり得るため、通常の使用状況も記録します。検査会社に依頼する場合は、方法、分析範囲、報告書の解釈、追加費用を確認してください。結果が出た後は、調査で得た水分の情報と照らして、修理、乾燥、除去、部材交換のどれが必要かを検討します。
真菌の種類が分かったとしても、その一件の検査だけで健康への影響を予測したり、住宅全体の安全を保証したりすることはできません。体調に関する相談は医療機関へ、建物に関する相談は施工会社や建築・設備の専門家へと分けてください。検査をしない場合にも、なぜ不要と考えたか、代わりに何を確認したかを説明することが重要です。「検査をすれば必ず原因が分かる」という説明より、調査の目的と限界を共有するほうが、施主の意思決定に役立ちます。
検査報告を受け取ったら、採取日、採取した部屋や表面、比較した場所、測定時の窓や空調の状態、分析方法、結果の単位を確認してください。採取位置の分からない数値表だけでは、修理すべき場所を判断しにくくなります。結果に専門用語が並んでいる場合は、今回の調査目的に対して何が分かり、何がまだ分からないかを説明してもらいましょう。数値の高低だけで業者を比較するのではなく、調査結果からどの水分原因を疑い、次に何を確認するかという提案の筋道を見ます。
5. 調査結果から修理・除カビ・費用をどう決めるか
水分が供給される原因が見つかったときは、まずその修理と乾燥を計画します。配管の漏れなら設備の補修、雨水の侵入なら外装や開口部の補修、結露なら断熱・換気・空調の条件を検討します。除カビは必要な範囲で行いますが、水分の原因が残ったまま表面だけ処理しても再発の可能性があります。下地や断熱材が濡れている場合は、専門家の判断で部材交換や内部の乾燥が必要になることもあります。
見積もりは、「原因を止める工事」「汚染を除去する作業」「部材を復旧する工事」「再確認」を分けると分かりやすくなります。調査前には見えない箇所があり、初期見積もりで確定できない範囲もあります。その場合は、追加調査をする条件と、その後の費用の決め方を事前に共有してください。誰が修理を担当し、どの費用を誰が負担するかは、保証内容や契約、調査結果によって異なります。この記事から一律に決めることはできません。
| 確認された状況 | 次に検討すること | 避けたい判断 |
|---|---|---|
| 水漏れや雨水の侵入が疑われる | 設備・外装の調査と修理、乾燥 | 表面清掃だけで終了する |
| 収納や壁際に湿気が集中する | 換気・空調・断熱・家具配置を確認 | 地域の気候だけを原因にする |
| においはあるが発生源が不明 | 記録を続け、点検範囲と検査目的を決める | 検査数値だけで結論を出す |
| 体調面の心配がある | 医療機関へ相談し、住宅調査を並行する | 建物調査で病名や因果関係を断定する |
報告書には、確認した場所、測定条件、写真、まだ調べていない場所、原因についての仮説、次の担当者を記載します。施主には、施工会社、設備業者、カビ対策業者が同じ情報を見ていることが重要です。複数の業者が入る場合でも、連絡の窓口と順番を決めると、壁の補修を先にして水漏れを見逃すといった行き違いを減らせます。完了時には、原因となった水分が止まったこと、対象箇所が乾燥したこと、必要な清掃・除去が終わったことを別々に確認してください。
6. 東海市で相談する前の準備と、再発を防ぐ暮らし方
東海市で新築住宅のカビ臭を相談するときは、住所と建物の引き渡し時期、においの場所と発生時刻、天候との関係、写真、施工会社とのやり取り、換気・空調の設定をまとめておきます。元記事では施主の同意を得て検査日を決める予定でした。この順序は今も大切です。所有者の同意、施工会社との情報共有、調査の目的を先にそろえれば、同じ場所を何度も調べ直す負担を減らせます。
日常の対策としては、換気設備を適切に運転し、浴室や洗面所などの水分を放置せず、収納に物を詰め込みすぎないことが基本です。湿度計の値だけで住宅の問題を断定しない一方、長く湿った状態が続く場所は記録して相談します。入居後に新たな漏水や結露が見つかったら、生活習慣だけの問題と決めつけず、建物側の原因も確認してください。夏場は熱中症に配慮し、調査中に換気のため窓を開け続けるなど、居住者に負担の大きい対応を一律に求めないことも大切です。
よくある質問の一つは「新築なら施工会社へ先に連絡すべきか」です。答えは、まず施工会社へ状況を伝え、発生場所と日時を記録して現地確認を相談することです。「カビが見えなくても調査できますか」には、においの位置、湿気、換気、設備の状態から調査計画を立てられますが、原因は確認してから判断します。「真菌検査は必須ですか」には、目的と現場条件によります。検査が必要な理由と、結果で何を判断するかを確認してください。「除カビ後は二度と発生しませんか」には、水分の原因が残ると再発し得るため、修理と維持管理を合わせて考える、と答えます。
カビバスターズへ相談する際も、原因が未確定なら「施工をお願いします」だけでなく、「においと水分の調査を相談したい」と伝えると、適切な対応範囲を検討しやすくなります。2022年の東海市の記録は調査開始前であり、結果や効果を示すものではありません。新築のカビ臭を解決する近道は、においを隠すことではなく、施主と施工会社が事実を共有し、水の経路、必要な検査、修理と除去の順番を一つずつ確かめることです。
相談後は、担当者名、次の連絡日、現地で確認する場所、追加調査が必要となる条件をメモに残してください。施主、施工会社、専門業者の説明が食い違うときは、どの事実について意見が異なるのかを分けて確認します。たとえば「においがある」という事実と、「壁の内部が原因である」という仮説は同じではありません。原因が分からない段階でも、調査計画と連絡期限は決められます。問題が長引く場合は、現時点で確認されたことと未確認事項を一覧にして、次に誰が何をするかを明確にすると、曖昧なまま時間だけが過ぎることを防ぎやすくなります。
参考資料
- 国土交通省「住宅のシックハウス対策」 https://www.mlit.go.jp/common/000042711.pdf
- カビバスターズ「新築住宅の簡易カビ検査」 https://kabi-busters.com/newhousing/
- カビバスターズ本部 https://kabi-mist.com/
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カビ取り・カビ対策専門業者MIST工法カビバスターズ本部
0120-052-127(平日9時から17時)
カビの救急箱
【検査機関】
一般社団法人微生物対策協会
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