カビ（真菌）って何？？

この地球上で生物は、動物、植物、原生生物に大きく分かれてきます。そして、カビ（真菌）はキノコや酵母などと共に真菌類と呼ばれる原生生物になります。そして真菌類は、微生物の中に分類されますので、微生物は、人間の肉眼で見る事の出来ない生物になってきます。

真菌類は、鞭毛菌類・接合菌類・子嚢菌類・担子菌類・不完全菌類の5つで構成されています。カビとは、俗名で正式名称は真菌です。

 

■カビの生態系は？？

カビは、菌糸と胞子から成り立っていて、菌糸は枝分かれしながら成長していきます。この菌糸の集合体を「菌糸体」といい、胞子の集合体を「コロニー」と呼んでいます。人間の肉眼で見えているのは、胞子の集合体のコロニーになってから肉眼で見る事が出来ます。黒い斑点やいろいろな色のカビ（真菌）がいます。そして500円玉の大きさで50億個の胞子があるといわれています。

■カビはどのようにして増殖するのか？

カビは、4つの条件が揃うと発育していきます。

1.温度　20℃～30℃

2.栄養　有機物や埃など

3.酸素　ごくわずかの酸素

4.湿度　相対湿度70％以上

これらの増殖に都合のいい４つの条件が揃うと、3～4日で肉眼で見えるコロニー（集落）に成長してきます。そして1週間も条件を揃えればたくさんの胞子を作り、周辺にその胞子をまき散らします。その胞子は、空気中に飛散し、色々な場所に飛んでいきます。人や動物にも付着し様々な場所に運ばれ、再び条件が揃うことを待ちながら空気が溜まりやすい場所や空気中に漂いながら繁殖できるのを待っています。

外の空気（新鮮な空気）で1㎥あたり700個～1700個浮遊菌としてカビ（真菌）の胞子が漂っているといわれています。

■カビ（真菌）は人にどんな悪影響をおよぼすか？？

カビ（真菌）は、人々の暮らしに役に立っているものも多くあります。例えば、みそ、醤油、酒、チーズなどの発酵食品などやアオカビ（俗名）を使用したペニシリンなど暮らしに必要不可欠になっているカビもいます。そのようなカビは酵母などと呼ばれていてカビとは少し切り離されたように呼ばれてもいますが、同じカビ（真菌）で真菌類に属しています。

その一方で、病気やアレルギーなどの疾患の原因になったり、食品などの生えて食中毒や腐れなどを生じ、毒物を生産し発がん性物質や中毒の原因にもなったりもしています。

そしてカビ（真菌）は、地球上生態系の一員として「分解系」の役割を受け持っている存在で、腐敗に位置づけられます。

■カビ（真菌）が発生したらどうすればよいのか？？

カビ（真菌）は、先ほども言いましたが、どこへ行っても一定数空気中には浮遊菌として飛んでいます。ですので人間は抵抗力があり、ある程度の量を吸ったり触れても人体に悪影響を及ぼすことは無く、共存共栄できます。

但し、ある一定量を超えると、人体に悪影響を及ぼし始めます。ですので、日頃から住環境の空気質を整え、安心安全な衛生環境を整えるために定期的な掃除や換気・通気が必要となってきます。

そして、目で見る事が出来ないカビ（真菌）なので肉眼で見える範囲より大きい範囲の除カビ（カビ取り）作業が必要となってきます。

肉眼で見える範囲の除カビは再発する可能性が非常に高いですし、結果的に空気質改善されていない可能性もあります。出来るだけ広範囲での除カビをお勧めいたします。

■アレルギー疾患などの病気が発症した方へ！

アレルギーなどを発症され病身などでカビ（真菌）が原因でという病気などになられた方は、専門業者に依頼し完璧に除去してもらってください。そして室内の微生物汚染の検査（真菌検査）をおこない、菌レベルが下がるまではその空間に近づかない方がいいですよ！
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