秋カビに要注意！残暑の温度差が生む見えない危険とは

皆さま、こんにちは。お盆が明けてもなお続く蒸し暑さに、少しばかり夏の疲れを感じている頃合いではないでしょうか。日中は汗がにじむような残暑が続く一方で、朝夕は涼しい風が吹き始め、季節は確実に秋へと歩みを進めています。この「高温多湿」と「急激な温度差」が同居する時期こそ、実はカビにとって絶好の繁殖チャンス。特に秋は、夏場に溜め込んだ湿気を逃し切れない家具の裏や押入れ、エアコン内部などに『秋カビ』が一気に広がりやすく、気付かぬうちに住まいと健康を蝕んでしまいます。カビはダニや細菌、アレルゲンの温床となるばかりか、壁紙や木材を劣化させ、資産価値の低下にも直結します。しかも発生初期は色や臭いが目立たず、発見が遅れやすいのが秋カビのやっかいなところ。そこで本日のブログでは、秋カビが増える理由と代表的な発生スポット、毎日できる簡単な予防・対処法を分かりやすくまとめました。万一、広範囲のカビや取れない黒ずみ、異臭など手に負えないトラブルに直面した際は、どうぞお気軽にＭＩＳＴ工法®カビバスターズ本部までご相談ください。専門チームが迅速に状況を診断し、最適な解決策をご提案いたします。安全で快適な秋の暮らしを、私たちと一緒に守っていきましょう。それでは本編をどうぞご覧ください。

真夏の猛暑がようやく一段落すると、多くの人は「もうカビの心配はいらない」と感じがちです。しかし実際には、この“夏の名残”こそが秋カビ発生のトリガーになります。高温多湿だった８月までに室内へ蓄積した水分は、気温が下がり始めてもすぐには蒸発せず、壁材や家具、畳の内部に染み込んだまま。そこへ朝晩の冷え込みによる結露が加わることで、休眠していたカビ胞子は一斉に目を覚まし、私たちの見えないところでコロニーを形成し始めるのです。

さらに９月から１０月にかけて日本列島を襲う台風シーズンは、窓や換気口から微細な雨水を吹き込み、屋根裏や押入れの奥に追加の湿気を供給します。日中は真夏日手前まで気温が上がるのに夜は急に肌寒くなる――この急激な温度差が空気中の湿度を飽和させ、結露を量産。「残暑の熱」と「秋の冷え」が同居するわずか数週間が、カビにとって最も好都合な“黄金タイム”となるわけです。

秋カビは気温20〜25℃・湿度60％超で特に活発になります。これは人間にとって快適とされる条件とほぼ一致するため、居住空間全体が潜在的な培養器。部屋干ししたままの洗濯物やタオル類を詰め込んだ洗面所のバスケット、加湿器の水受けトレイなど、夏より視界に入りにくい場所ほど菌糸が伸びやすく、発見したときには黒ずみやカビ臭が広範囲に広がっているケースも少なくありません。

中でも注意すべきは、①クローゼットや押入れの壁面、②ソファやマットレスなど厚手の布製家具の裏側、③エアコン内部の熱交換器、④浴室と脱衣所の境目、⑤窓枠およびサッシ周辺のゴムパッキン――“湿気が溜まり空気が滞留する”５大スポットです。特に衣替えで開閉が増える収納空間は、外気が持ち込むカビ胞子と夏の湿気が交差し、短期間で爆発的増殖が起こります。

秋カビが招くリスクは見た目の汚れだけにとどまりません。トリコスポロンやアスペルギルスなどの真菌は喘息や過敏性肺炎を誘発するアレルゲンを放出し、幼児や高齢者、ペットに深刻な健康被害をもたらします。また木材を腐朽させることで家屋の耐久性を低下させ、資産価値を大幅に損ねることも。

もし「なんだか土臭い」「壁紙が灰色にくすむ」「朝起きると咳が出る」といったサインを感じたら、早期に原因を突き止め、徹底した乾燥と清掃を行うことが肝要です。市販のアルコールや塩素系漂白剤で対処できる軽度なら問題ありませんが、基材内部まで根が入り込んだケースでは表面清掃だけでは再発を防げません。広範囲に及ぶ黒カビやしつこい臭いに悩まされたときは、迷わず専門家へ相談することが住まいと家族を守る最短ルート。ＭＩＳＴ工法®カビバスターズ本部では状況診断から根本的な除去プランの提案までワンストップでサポートいたしますので、どうぞお気軽にご連絡ください。

真夏のような日差しが残る午後、エアコンを切った途端にまとわりつく蒸気――その熱が室内の壁や家具に閉じ込められ、夜になると気温が急降下して一気に冷やされる。これが「残暑 × 朝晩の冷え込み」という最悪の温度差トラップです。昼間に吸い寄せられた湿気は、夜の冷気で飽和して細かな水滴となり、窓枠や押入れの壁面に結露として張り付きます。肉眼では確認しづらい微細な水膜はカビ胞子にとっては“飲み水”そのもの。しかも秋口は台風や秋雨前線の影響で外気湿度が急上昇するため、換気を頑張るほど室内へ湿気を呼び込む逆効果に陥りがちです。

　特に注意すべきは、外気温との差が10℃以上になる夜間。例えば日中32℃、深夜20℃という日には、リビングの壁面温度と室内空気の露点が交差し、壁紙の裏側や石膏ボード内部まで水分が染み込みます。そこへ日中再び熱が加わると、水分は逃げ場を失い“蒸し焼き”状態となってカビの成長速度を爆発的に加速させるのです。

　また、温度差は単に結露を生むだけでなく空気の対流バランスも崩します。暖かい空気は上昇し、天井付近に湿度と熱が溜まる一方、床近くはひんやりとして湿気が沈殿。結果としてクローゼットの底やベッド下、畳の裏面など、人目に付かない“低位ゾーン”がカビの温床となります。就寝中に吸い込む胞子量が増えることで、朝起きたときの喉のイガイガや子どもの喘息様咳嗽が悪化するケースも報告されています。

　こうした温度差トラップを回避するには、①帰宅直後や夕方に室内の熱気を抜く「短時間強制換気」、②冷え込む前に除湿器で湿度を50％以下へ下げる、③サーキュレーターで天井と床の温度ムラを解消する――の３ステップが有効です。加えて、就寝前にカーテンを少し開けておくと窓際の熱を放散し結露を抑制できます。浴室やキッチンなど水気の多い場所は、夜の使用後に必ず温水ではなく冷水で仕上げ洗いを行い、蒸気の残留を最小限にしましょう。

　もし気付いたときには壁紙がグレーに変色し、カビ臭が部屋全体に漂うようなら、表面清掃だけでは不十分な段階に入っています。無理にこすり落とすと胞子が飛散し、逆に被害範囲を広げることも。そんなときは迷わずＭＩＳＴ工法®カビバスターズ本部へご相談ください。専門スタッフが温度・湿度・結露状況を科学的に診断し、ご家庭ごとの最適な改善プランをご提案いたします。

　最後に覚えておきたいのは、秋の昼夜温度差は年々拡大傾向にあるという事実です。都市部で進むヒートアイランド現象により夜間の放射冷却が強まり、住宅性能の向上で気密性が高まった現代の住まいは、一度入り込んだ湿気を外へ逃がしにくい構造になっています。「今年はまだカビ被害に遭っていないから大丈夫」と油断せず、温度差トラップが潜むポイントを今一度チェックし、早め早めの対策とプロへの相談で、安全・快適な住環境を守りましょう。

　「家の中でいちばんカビが増えるのは浴室だろう」と思われがちですが、秋カビは私たちの想像を超えた“死角”で静かに勢力を拡大します。特に残暑の熱気が残る昼間と、気温が急低下する夜間のサンドイッチが続く９〜１０月は、結露と蓄熱が交互にやってくる絶好の繁殖シーズン。ここでは秋カビが狙いを定める５大スポットを具体的に掘り下げ、その発生メカニズムと予防策をまとめます。

① クローゼット・押入れの壁面と床
　衣類は夏の汗や湿気を含んだまま収納されやすく、木材や石膏ボードに水分が蓄積。そこへ夜間の結露で内部湿度が上昇すると、一晩で菌糸が伸長します。衣替え直後は特に要注意。収納前に衣類を完全乾燥させ、スノコや除湿剤で空気が循環する環境を確保しましょう。

② ソファやマットレスなど厚手布製品の裏側
　体温と汗で湿ったクッション材は、昼間に温められ、夜に冷やされるたび湿度が飽和する“自家発電式スチームサウナ”。床との接地面には空気が流れず、ダニとカビのダブル繁殖が進行します。月に一度は家具を壁から10cm離して立て掛け、裏側を乾拭き・送風するだけでも発生率を大幅に抑えられます。

③ エアコン内部（熱交換器・ドレンパン）
　冷房運転で発生した結露水がドレンパンに残留し、送風停止後に温められるとカビ胞子の格好の餌場に。秋は冷房と暖房を日替わりで使うため湿度変化が激しく、短期間で黒カビがびっしり付着することもあります。シーズン間の切り替え前後には必ずフィルター洗浄と内部乾燥運転を。

④ 浴室と脱衣所の境界ライン
　浴室のドアレールやゴムパッキン、石けんカスがたまる目地は常に湿潤状態。秋雨が続くと換気不足が重なり湿度が90％近くに達することも。入浴後は冷水シャワーで壁面温度を下げつつ汚れを流し、３０分以上の換気を習慣化してください。脱衣所は床にタオルを直置きしないだけでも蒸散効率が改善します。

⑤ 窓枠・サッシ・レースカーテンの裾
　昼夜の温度差が大きい秋はガラス面の結露が増え、アルミサッシやカーテン生地に水滴が吸着。放置すると黒ずみだけでなく、窓枠の木部が腐朽し閉開障害の原因に。朝の拭き取り＋新聞紙を挟んだ“簡易吸水ダム”で、水滴の滴下を予防しましょう。

　これら５スポットに共通するキーワードは「湿気」「温度ムラ」「停滞空気」。対策の基本は――①水分を持ち込まない、②溜めない、③早く逃がす。除湿器やサーキュレーターを活用しつつ、週１回の点検・拭き上げをルーチン化すれば、発生リスクを劇的に下げることが可能です。

　それでも「変色が広がっている」「カビ臭が取れない」「咳が止まらない」といった深刻なサインが出た場合は、自己処理で胞子を飛散させる前に専門家へ相談を。放置期間が長いほど建材内部まで菌糸が入り込み、リフォームレベルの大工事が必要になる恐れがあります。秋の温度差トラップを正しく理解し、ピンポイント対策で健やかな室内環境を守りましょう。

　秋カビは、気付かれないまま家の奥深くで増殖し、ある日突然「手遅れかもしれない…」という状態を招きます。しかし実際には、住まいも私たちの身体も、初期段階でいくつもの警告を発しています。ここでは におい・色・質感・体調変化 の４方向から“見逃せないサイン”を紐解き、早期発見・早期対処のヒントをお届けします。

１　かすかな異臭――「土」「古い本」「発酵食品」に似た香り
　鼻は最も早く危険を察知するセンサーです。押入れを開けた瞬間、エアコンを稼働させた瞬間にふわっと立ち上がる湿った土のような臭気、段ボールが湿ったような紙臭、チーズや味噌に近い発酵臭――これらはカビが放つ揮発性有機化合物（MVOC）の典型。最初は「気のせい？」と思うほど微弱でも、時間帯や使用状況によって濃度が上下します。毎日同じ場所で同じ時間に嗅ぎ比べる“鼻チェック”を習慣化し、違和感を感じたら場所を特定して早めに清掃しましょう。

２　色の変化――グレー→グリーン→ブラックの進行
　壁紙や木材、布製品の色がわずかにくすむのは、胞子が付着してから菌糸を伸ばし始めた合図です。初期は淡い灰色、湿度が高いと緑がかった斑点へ、さらにタンパク・糖分が豊富な環境で黒ずみが定着します。スマホのライトを斜めから当てると表面のざらつきが映りやすいため、週末の“斜光チェック”をおすすめします。見つけたらアルコールで軽く拭き、変色が戻らなければ塩素系漂白剤で点状処理を。

３　質感の異変――壁が柔らかい・布がべたつく
　カビは基材内部のセルロースや樹脂を分解し、表面にバイオフィルムを形成します。その結果、クロスは浮き、木材はスポンジのように柔らかく、布は指先に吸いつく粘性を帯びます。特にマットレスの裏側や窓枠のパッキンは要注意。手袋をはめ、指で軽く押してみて“いつもと違う沈み込み”を感じたら内部へ浸潤している可能性大。早期なら乾燥と表面清掃で回復しますが、ふかふかになった木材は構造劣化の危険があるため専門家相談が安全です。

４　体調のサイン――咳・鼻水・肌荒れ・倦怠感
　カビ胞子や代謝産物はアレルゲンとして気管支や皮膚を刺激します。「朝だけ咳込む」「子どもが寝室で鼻をすする」「肌がチクチクする湿疹が出る」――これらは室内カビ濃度の上昇を示す“人体アラーム”。気温・湿度と体調をメモし、同じ環境で繰り返す不調があれば、発生源の集中除去と換気経路の見直しが急務です。

　サインをキャッチしたその瞬間が“最速対処”のチャンス。市販のアルコール・漂白剤・重曹スプレーを駆使し、乾燥・清掃・除菌を小刻みに実践することで、大掛かりなリフォームを回避できます。ただし色が濃く広範囲に及ぶ、下地の変形がある、家族の症状が改善しない――そんな時は自己処理を続けるほど被害が深刻化しがちです。迷ったら早めにＭＩＳＴ工法®カビバスターズ本部へご相談ください。専門診断と的確なプランで、大切な住まいと健康を守るお手伝いをいたします。

　秋カビを防ぐ最大のポイントは、「湿気を入れない」「留めない」「すぐ逃がす」の３原則を、毎日の生活動線の中へ無理なく組み込むことです。そこで今回は、専門家に頼らなくても今日から始められ、しかも“やりっぱなしで失敗しにくい”セルフ予防＆お掃除メソッドを７つ厳選しました。家族のライフスタイルや住まいの構造に合わせてカスタマイズし、残暑から初冬にかけてのカビリスクを一気に引き下げましょう。

１　「帰宅後５分」の強制クロスベンチレーション
　外気がまだ暖かい夕方〜夜にかけて、玄関とベランダの窓を同時に全開し、扇風機またはサーキュレーターを玄関方向へ向けて強風設定に。短時間で室内の蓄熱と湿気を排出する“熱抜き換気”で、夜間の結露を大幅カット。ポイントは５分以内で済ませること。長時間開放すると湿気を逆輸入する恐れがあるため、タイマーを活用して確実に閉めましょう。

２　除湿器の「夜間先行運転」ルール
　寝る３時間前から就寝直前まで、リビングまたは寝室で除湿器をフル稼働させます。エアコンのドライより電力効率が良く、室温を過度に下げずに湿度だけを取り除けるため、結露抑制と快眠を両立。湿度計で50％以下をキープできれば理想です。

３　“壁から10cm離す”家具配置リセット
　クローゼット・タンス・ソファ・本棚など大型家具は、背面を壁から10cm離し、下にスノコやフェルトスペーサーを敷いて空気の流路を確保。季節の変わり目に一度配置を見直し、湿気がこもるデッドスペースを根本から排除しましょう。

４　洗濯物は「朝干し＋夕方取り込み」を死守
　夜干しは気温低下とともに水分が室内へ再放散し、布地に再結露が起こるリスク大。晴雨問わず朝７時までに干し、夕方18時までに全撤収が鉄則です。部屋干し派はサーキュレーター２台で挟み撃ちし、風の流れを直線的に整えると乾燥時間を半分以下に短縮できます。

５　浴室「冷水フィニッシュ」＋ドア開放乾燥
　入浴後はシャワー温度を一気に冷水へ下げ、壁・床・天井を30秒ずつすすぎ洗い。石けんカスと熱気を同時に洗い流したら、水切りワイパーで大面積を一掃。最後に浴室ドアと脱衣所の窓を10cmずつ開け、サーキュレーターで外気へ湿気を押し出します。

６　窓枠＆サッシの「朝一拭き取りルーティン」
　起床直後に乾いたマイクロファイバークロスでガラスとサッシをサッと拭くだけ。結露が水滴になる前に取り除けるため、カーテンや木枠への吸水を予防します。週１回はアルコールスプレーで除菌し、ゴムパッキンの黒ずみを根元から封じ込めましょう。

７　月１回の「カビパトロール＆写真記録」
　スマホライトを片手に、クローゼット内部・家具裏・エアコン吹出口などを点検。気になるシミや色ムラを撮影し、フォルダで時系列管理すると進行度合いが一目瞭然。早期発見に加え、異変を専門家へ相談する際の“ビフォー情報”にも役立ちます。

　――いずれのメソッドも、“短時間・ルーチン化・見える化” が成功のカギ。家族で役割分担を決めて継続すれば、掃除が苦手な人でもストレスなく習慣化できます。また、少しでも「範囲が広い」「臭いが取れない」「体調に影響を感じる」といった兆候を覚えたら、迷わず ＭＩＳＴ工法®カビバスターズ本部 へご相談を。早期の専門診断こそが、住まいの資産と家族の健康を守る最短ルートです。

　「ちょっとした黒ずみだから」「忙しいから今度まとめて掃除しよう」――そうして先送りにされたカビは、私たちの健康と住まいの資産価値を静かに、しかし確実に削り取っていきます。ここでは実際に寄せられたトラブル事例をもとに、放置が招く深刻なリスクを４つの角度から紐解きます。

CASE 1　子どもの慢性咳嗽と学力低下
　都内マンションに住むご家庭では、寝室の窓枠に発生した黒カビを半年以上放置。就寝中に漂う胞子を吸い込んだ小学生の長男は、季節の変わり目ごとに咳と鼻炎を繰り返し、深夜の喘鳴で熟睡できず授業中に居眠りが続いたといいます。耳鼻科では「原因不明のアレルギー」と診断されましたが、窓枠を除カビ後に症状はピタリと止まり、改めて室内環境の影響が浮き彫りになりました。

CASE 2　賃貸退去時に膨大な原状回復費
　ワンルームで一人暮らしの会社員は、梅雨明けからクローゼット内部に広がった黄緑色のカビを「荷物で隠れるから」と放置。２年後の退去時、壁紙全面張り替えと木製棚の交換を求められ、見積額は25万円超。敷金では到底足りず、自己負担が発生しました。カビは壁紙だけでなく石膏ボード内部へも根を伸ばしており、表面清掃では済まなかったのです。

CASE 3　築20年戸建ての構造腐朽
　郊外の戸建てで、浴室の天井裏に結露カビを放置した結果、梁に腐朽菌が発生。５年後には木材強度が４割低下し、リフォーム業者から浴室の全面交換（約300万円）が必要と告げられました。水回りのカビは木材腐朽菌とセットで進行しやすく、健康被害だけでなく建物寿命そのものを縮める典型例です。

CASE 4　高齢者の肺真菌症
　高齢の父と同居する家で、エアコン内部のカビを見過ごした結果、父親が夏の終わりにアスペルギルス肺炎を発症。高熱と呼吸困難で入院し、完治まで３か月を要しました。高齢者や免疫力が低下している人ほど、カビ由来の真菌症リスクは跳ね上がります。

放置が招く３つの損失

医療費と時間的損失
　通院や投薬、入院に伴う費用と欠勤・欠席は、家計と生活リズムを直撃します。

資産価値の下落
　壁紙の変色や木材腐朽は査定時に減点対象となり、売却価格や賃料が数十〜数百万円単位で目減りすることも珍しくありません。

精神的ストレス
　カビ臭や体調不良が続くことで「自宅がくつろげない場所」となり、慢性的なイライラや睡眠障害を引き起こす悪循環が生まれます。

早期対応の重要性

　カビ被害は時間とともに指数関数的に拡大します。異臭・変色・咳嗽のいずれか一つでも感じたら、その瞬間が「損失を最小化できる最後のチャンス」。市販薬剤で落ちない、範囲が広がる、基材が柔らかい――そんな兆候があれば、自力対処はむしろ被害を拡散させるリスクがあります。
　専門家による科学的診断と徹底除去は、健康被害と高額修繕費を防ぐ最短ルート。カビ問題かな？と思ったら、迷わず早期にご相談ください。大切な家族と住まいを守る一歩は、“気付き”をスルーしないことから始まります。

カビを見つけたらまず自分で拭き取る――多くの人がそう考えます。しかし、市販薬剤や簡易掃除で収まるのは“初期段階”だけ。状況が一線を越えたときは、迷わず専門家にバトンタッチすることが被害拡大を防ぐ最善策です。では、その“赤信号”はいつ訪れるのでしょうか。ここでは、ＭＩＳＴ工法®カビバスターズ本部が実際の相談事例から導き出した「専門家に相談すべき３つのタイミング」を解説します。早期にプロの手を借りることで、健康リスクと修繕コストの両方を最小限に抑えましょう。

１　面積30cm角を超えたら“広域フェーズ”
　カビが直径30cm角を超えて広がる、あるいは点在していても合計面積が手のひら２枚分を超えたときは、もはや家庭用スプレーでは根絶が困難です。菌糸は表層を超えて石膏ボード内部や木材の導管に入り込み、表面を漂白しても数日で再発する“潜伏コロニー”を形成します。また広域に薬剤を散布すると揮発成分を大量に吸い込み、ぜんそくや皮膚炎を誘発する恐れもあります。面積基準を超えた時点で、内部浸潤の有無を診断できる専門家へ一報を。

２　体調トラブルが２週間以上続く“健康フェーズ”
　咳・鼻水・倦怠感・目のかゆみなどが２週間以上続き、医療機関で原因不明とされた場合、室内カビが関与している可能性が高まります。特に夜間や起床直後に症状が強く出る、子どもや高齢者だけ発症している、といったケースは要注意。カビ由来のMVOC（微生物揮発性有機化合物）は低濃度でも長期暴露で慢性炎症を引き起こします。自己対処で見た目が改善しても、空気中の胞子濃度が下がらない限り症状は治まりません。健康被害が疑われる段階で、空気測定と原因特定をプロに依頼しましょう。

３　３回以上再発する“再燃フェーズ”
　掃除しても１か月以内に同じ場所が黒ずむ、季節が変わるたびに広がる――これを３回繰り返したら、環境要因（結露・断熱欠損・配管漏水など）と建材内部の根が問題化しています。何度も市販薬剤を使うほど表面が劣化し、修繕費は雪だるま式に膨張。中途半端な清掃コストを積み上げるより、早期に専門処置を受けたほうが総費用は圧倒的に低く抑えられます。

　以上３つのフェーズは、“広がり”“健康影響”“再発”というシンプルな指標で判断できます。「自分で出来るかも」と迷った瞬間こそ相談のベストタイミング。ＭＩＳＴ工法®カビバスターズ本部では、無料写真診断や現場調査を通じて発生原因を特定し、再発保証付きの除去プランをご提案しています。手に負えないと感じる前に、ぜひお気軽にお声掛けください。

ここまで秋カビの発生メカニズムから予防・掃除メソッド、放置リスクまでを網羅的に見てきました。最後にもう一度ポイントを整理しつつ、よく寄せられる質問をQ&A形式で解説します。実践の途中で「これって大丈夫？」と迷ったときは、ぜひ本章を道しるべにしてください。

１　秋カビ対策の総まとめ

温度差と湿度がトリガー
昼の残暑と夜の冷え込みが生む結露が最大の敵。

湿気を“入れない・留めない・逃がす”
５分換気＋夜間除湿＋家具10㎝離しでデッドスペースを消去。

早期発見がコストを左右
におい・色・質感・体調の４サインを見逃さず、30㎝角を超えたら専門相談。

２　よくある質問（FAQ）

Q1　換気と除湿、どちらを優先すればいい？
A1　外気湿度が70％を超える雨天や台風前後は、窓開け換気より除湿器＋サーキュレーターを優先。晴天で外気湿度が60％以下なら、短時間の強制換気で熱と湿気を一気に排出する方が効果的です。

Q2　衣替えで収納する服は洗わなくてもいい？
A2　汗や皮脂が残ったまま収納すると、たとえ乾いて見えても繊維内部の水分と栄養分がカビの培地になります。必ず「水洗い→完全乾燥→防虫剤と除湿剤を併用」の３ステップを徹底しましょう。

Q3　市販の塩素系スプレーで黒カビが落ちない…どうすれば？
A3　濃色化したカビは根が基材深部まで到達している可能性大。表面が落ちても再発率が高いので、塩素濃度を上げるより専門家の診断を受ける方が安全かつ経済的です。

Q4　エアコンの内部清掃はいつ頼むのがベスト？
A4　冷房と暖房を切り替える10月上旬〜中旬が理想。冷房結露の水分が残る時期に内部乾燥＋洗浄を行えば、暖房シーズン中の胞子散布を防げます。

Q5　ペットがいる家で薬剤を使うのが心配です
A5　アルコール系は揮発後の残留が少なく比較的安全ですが、噴霧直後はペットを別室へ。塩素系は刺激が強いため、成分が完全に乾くまで立ち入り禁止にし、換気を徹底してください。

Q6　木造戸建てで床下の湿気が気になります
A6　床下換気口の詰まりや断熱欠損が原因のことが多いため、まずは落ち葉・土埃を除去し通風路を確保。それでも湿度が高い場合は、防湿シート敷設や床下換気扇の導入を検討しましょう。

３　迷ったらプロに相談

　“面積30㎝角超” “体調不良が２週間” “３回以上再発”のいずれかに当てはまったら、自己対処の限界ライン。専門家による早期診断は、医療費・修繕費・精神的ストレスを最小化する最短ルートです。カビの疑いを感じた段階で、ぜひ ＭＩＳＴ工法®カビバスターズ本部 までお気軽にご相談ください。安全で快適な秋の暮らしを、私たちが全力でサポートいたします。