2×4・RC・木造で違う“通気と防露”の考え方(構造×カビ)

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【構造別カビ対策】2×4・RC・木造で異なる“通気と防露”の考え方とは?

【構造別カビ対策】2×4・RC・木造で異なる“通気と防露”の考え方とは?

2025/08/16

【構造別カビ対策】2×4・RC・木造で異なる“通気と防露”の考え方とは?

住まいの構造ごとに変わるカビリスク⚡️通気と防露の違いを知ってカビから家を守ろう!

みなさん、こんにちは😊✨ MIST工法®カビバスターズ本部のブログへようこそ!
私たちが日々ご相談をいただく中で、とても多くの方が「同じ家なのに、なぜうちだけカビが発生するの?」という疑問をお持ちです。実はその答えのヒントは、住まいの“構造”に隠されているんです🏠。

住宅には大きく分けて「木造住宅」「2×4(ツーバイフォー)住宅」「RC(鉄筋コンクリート)住宅」といった構造があり、それぞれに“通気”と“防露”の考え方がまったく異なります。
木造住宅では通気をしっかり確保することで湿気を逃がす工夫が必要ですが、RC住宅は気密性が高い分、結露が生じやすく、内部で湿気がこもるリスクが高まります。2×4住宅は構造上の特徴から「通気の取り方」に工夫が求められるため、防露のアプローチも木造とは少し違ってきます💡。

つまり同じ「カビ」という問題でも、その背景や原因は構造ごとに違っているのです。間違ったカビ対策をしてしまうと、かえって湿気を閉じ込めてしまったり、結露を悪化させてしまうケースも少なくありません💦。

このブログでは、「2×4・RC・木造でどんな通気と防露の考え方が必要なのか」をわかりやすく整理し、カビを防ぐために知っておきたいポイントをご紹介していきます🌿。
もし「うちの家、どうなんだろう?」と少しでも気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。そして万が一カビに悩んでいるなら、専門的な知識と経験を持つ私たちMIST工法®カビバスターズ本部にお気軽にご相談ください📞✨。

目次

    はじめに:なぜ構造ごとに“通気と防露”が違うのか?

    🏠 なぜ家の“構造”がカビリスクを左右するのか?通気と防露の基本を知ろう!

    ■カビ発生の3大要因(湿気・温度・有機物)

    カビの発生を語るうえで欠かせないのが「湿気・温度・有機物」という3大要因です。この3つが同時に揃ったとき、カビは一気に成長スピードを増し、目に見えるほどの繁殖を引き起こします。まず「湿気」ですが、空気中の水蒸気が壁や床、天井に滞留すると結露となり、カビにとって格好の繁殖環境を作り出します。梅雨や夏場の多湿環境、冬の暖房による結露など、日本の気候は特に湿気がこもりやすく注意が必要です。次に「温度」。多くのカビは20〜30℃前後で活発に活動し、私たちの生活空間の快適な温度帯とちょうど重なっています。つまり、人が快適と感じる環境は、カビにとっても心地よい環境なのです。そして「有機物」。木材、紙、ホコリ、皮脂、食べかすなど、私たちの身近にあるもののほとんどがカビの栄養源になり得ます。住宅の壁紙の糊や畳、家具に使われる木材までもがカビのエサとなるため、避けることはほぼ不可能です。つまり湿気・温度・有機物が揃うと、カビは数日から数週間で一気に広がり、室内の空気質や住環境に悪影響を与えてしまいます。これらの要因を正しく理解することが、まずはカビ対策の第一歩なのです。

    ■住宅構造が与える影響とは?

    では、なぜ住宅の構造によって「カビの発生リスク」が変わるのでしょうか。それは構造ごとに“湿気の逃げ道”や“熱の伝わり方”が異なるためです。たとえば木造住宅は、木材自体がある程度呼吸する性質を持ち、湿気を吸ったり吐いたりすることで自然に調湿します。しかし同時に床下や小屋裏など通気が滞りやすい場所があるため、部分的に湿気がこもるとカビが集中して発生しやすくなります。一方、2×4住宅は壁内に断熱材を詰め込み、気密性が高いため外気の影響を受けにくい反面、内部で結露が起きやすい特徴があります。壁の中に湿気が入り込むと逃げ道が少なく、目に見えないうちにカビが広がってしまうケースもあります。そしてRC(鉄筋コンクリート)住宅は、圧倒的な気密性と断熱性が魅力ですが、その強さゆえに“内部結露”が最大のリスクとなります。コンクリートは温度変化を蓄積しやすく、外気と内気の温度差で壁の内側に結露を生じやすいため、湿気が溜まると頑固なカビ汚染につながります。つまり、どの構造にも「湿気がたまりやすいポイント」と「防露の工夫が求められる部分」が存在し、それを知らずに一律の対策をしても効果は限定的です。住宅構造を理解することが、正しいカビ対策を進めるうえで不可欠なのです。

    木造住宅の通気と防露の考え方

    🌿 木造住宅に潜む湿気のワナ!通気と防露で木の家を長持ちさせる秘訣

    ■柱や梁の呼吸性と通気の重要性

    木造住宅の大きな特徴は、柱や梁といった構造材そのものが“呼吸する”性質を持っていることです。木材は湿度の高いときに水分を吸収し、乾燥しているときに放出する調湿機能を備えています。これは鉄やコンクリートにはない天然素材ならではの特性であり、日本の四季の変化に対応してきた理由の一つです。しかし、この呼吸性がしっかりと発揮されるためには、住宅全体に適切な「通気」が確保されていなければなりません。湿気を吸った木材が十分に乾燥できる環境がないと、木材自体が湿気を溜め込んでしまい、結果としてカビや腐朽のリスクを高めてしまうのです。

    特に重要なのは壁内や床下、屋根部分の通気経路です。これらの場所に空気の流れをつくり、湿気をこもらせないようにすることが、木造住宅を長持ちさせる基本中の基本です。近年は断熱材を厚く入れて気密性を高める施工が増えていますが、その分だけ内部の湿気が逃げにくくなり、通気設計の不備がカビ発生に直結するケースが少なくありません。つまり木造住宅では、「木材の呼吸性を生かすために通気を設計する」ことが、健康的で快適な住まいを維持するための大前提なのです。

    ■小屋裏や床下の湿気リスク

    木造住宅で見落とされがちなカビリスクの代表が「小屋裏(屋根裏)」と「床下」です。これらの空間は普段の生活で目にする機会が少なく、点検も後回しになりやすいため、知らないうちに湿気がこもり、気づいたときにはカビや腐朽が広がっていることも少なくありません。

    まず小屋裏は、夏場には外気温の影響を受けて高温多湿となり、冬場には暖かい室内との温度差で結露が生じやすくなります。特に断熱性能が高い住宅ほど内部の空気が外に逃げにくく、湿気が滞留しやすい傾向があります。その結果、カビが屋根材や梁、断熱材に繁殖してしまうことがあるのです。

    一方、床下は地面から上がってくる湿気が直接影響します。換気口が十分に設けられていなかったり、周囲の風通しが悪い立地の場合、湿気がこもりやすくなり、床下全体が“ジメジメ空間”となってしまいます。その環境は、カビだけでなくシロアリなどの害虫にとっても格好の繁殖場です。さらに、床下で発生したカビの胞子が室内に上がってくると、住む人の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

    このように、小屋裏と床下は木造住宅における“隠れた湿気溜まり”。定期的な換気や点検、通気経路の確保が欠かせません。

    ■木造特有のカビリスク

    木造住宅には「木ならでは」の強みがありますが、同時に「木だからこそ起こるカビリスク」も存在します。その代表的なものが、木材そのものがカビの栄養源になり得るという点です。木材はセルロースやリグニンといった有機成分を多く含んでおり、湿気と適度な温度が加わるとカビが根を張りやすくなります。鉄やコンクリートに比べて“カビが食べられる材料”であるため、放置すると広がりが早く、住宅の美観だけでなく構造的な強度にも影響する可能性があります。

    また、木造住宅は建築部材が多くの接合部で構成されているため、細かい隙間に湿気が入り込みやすい特徴があります。そのため、表面上はきれいに見えていても、内部でカビが進行しているケースが珍しくありません。特に外壁と内壁の間の空間や、押し入れ・クローゼットなど通気が不十分な箇所は、木造住宅特有のカビ発生ポイントといえます。

    さらに、日本の気候条件も木造住宅にとっては厳しいものです。梅雨や台風の時期には長期間の高湿度が続き、冬には暖房による結露が起こりやすくなります。これらの気候要因と木材の性質が組み合わさることで、木造住宅は他の構造に比べてカビが発生しやすい条件がそろってしまうのです。つまり木造住宅に住む方は、「木が呼吸する安心感」だけでなく、「木はカビにとっても好環境になりやすい」という現実を理解し、適切な通気と防露を意識する必要があります。

    2×4(ツーバイフォー)住宅の通気と防露の考え方

    🏗️ 高気密・高断熱が裏目に?2×4住宅に潜む“通気と防露”の落とし穴

    ■壁内の断熱と気密性の特徴

    2×4住宅の大きな特長は、壁の枠組みの中に断熱材をぎっしり詰め込み、外壁と内壁でサンドイッチ状に挟み込むような構造になっている点です。そのため「気密性が高い」「外気の影響を受けにくい」というメリットがあり、冬の暖房効率や夏の冷房効率に優れていると言われています。しかし、この高気密・高断熱という性質は、一歩間違えると“湿気がこもりやすい”というデメリットにもつながります。

    2×4住宅では、内部の湿気が壁内に入り込んでしまうと、木造のように自然に外へ逃げにくい構造になっています。その結果、壁の中で結露が起きやすく、知らないうちに断熱材が湿気を含んでカビや腐敗が進行することもあるのです。さらに気密性が高いため、室内で発生した湿気が外へ抜けるルートが限られており、換気不足が続くと壁内だけでなく室内の空気環境にも悪影響を及ぼします。つまり「断熱と気密」が長所である一方、そのバランスを崩すと、2×4住宅は結露とカビの温床になりやすいという側面を持っているのです。

    ■通気層の取り方と注意点

    2×4住宅で最も重要な防露の仕組みの一つが「通気層」です。通気層とは、外壁と断熱材の間に確保される空気の通り道で、ここを通じて湿気を外部に排出し、内部の結露を防ぐ役割を担っています。もしこの通気層が十分に確保されていなかったり、施工が不完全で空気の流れが滞っていたりすると、湿気が壁内に滞留し、断熱材や木材にカビが発生してしまいます。

    特に注意すべきなのは、増改築やリフォーム時に通気層が塞がれてしまうケースです。後から二重に外壁を張ったり、断熱材を追加したりすることで、結果的に湿気の逃げ道がなくなってしまうことがあります。また、外壁材の種類によっても通気の効率は変わり、サイディングやタイル外壁では施工の丁寧さ次第で湿気対策の効果が大きく変わってしまうのです。

    さらに、2×4住宅では通気層が“命綱”とも言える存在のため、住んでいる人が日常生活で意識できる部分は少ないものの、長期的なカビ対策を考えるうえで非常に大切です。壁の中は普段見えない分、施工段階や定期的な点検の質が直接的に「カビリスク」に関わってきます。

    ■結露が生じやすいポイント

    2×4住宅で最もカビに直結しやすいのは「結露」です。結露は単に窓ガラスに水滴がつく現象だけではなく、壁の中や天井裏でも発生します。特に冬場は、暖かい室内の湿気が壁内に侵入し、外壁に近い冷たい部分で冷やされると、一気に水滴となって溜まってしまいます。この“内部結露”は表面からは見えないため発見が遅れがちで、気づいたときには断熱材が湿気で傷み、カビが広がっていたという事態も珍しくありません。

    また、2×4住宅は気密性が高いため、キッチンや浴室などで発生した水蒸気が室内にとどまりやすい傾向があります。日常的な換気を怠ると、壁内の湿度が上昇しやすく、結露が生じやすくなるのです。さらに、家具を壁にぴったりと配置してしまうと空気の流れが遮断され、その裏側に結露が発生し、カビが広がるケースもよく見られます。

    つまり2×4住宅のカビリスクは、見えない部分での“内部結露”が大きな鍵を握っています。日常的な換気、家具配置の工夫、そして必要に応じた専門点検が、2×4住宅の健康を守るうえで欠かせないポイントといえるでしょう。

    RC(鉄筋コンクリート)住宅の通気と防露の考え方

    🏢 丈夫だけど湿気に弱い?RC住宅の“通気と防露”に潜む意外な落とし穴

    ■高気密高断熱ゆえの内部結露問題

    RC(鉄筋コンクリート)住宅は、その強度と耐久性の高さから「地震に強い家」「火災に強い家」として人気があります。また、気密性や断熱性にも優れており、外気の影響を受けにくい構造です。しかし、この“気密性の高さ”こそが内部結露の最大の原因となるのです。コンクリートは一度熱をため込むと放出しにくい性質を持っています。そのため、夏は外気の熱を吸収して室内が蒸し暑くなりやすく、冬は室内外の温度差が極端になり、壁や天井の内部で結露が発生しやすくなります。

    内部結露は表面に現れにくいため、気づかないうちに断熱材や仕上げ材の裏側でカビが繁殖するのが大きな特徴です。例えば壁紙の裏でカビが進行し、表面にはうっすらと黒ずみが浮かんで初めて気づくというケースも少なくありません。また、結露によってコンクリート自体に水分が残りやすく、長期間にわたり湿気がとどまることで、住環境がカビに侵されるリスクが高まります。

    このようにRC住宅は「強さ」と引き換えに「内部結露のしやすさ」という大きな課題を抱えているのです。つまり、建物の性能を正しく活かすためには、内部の湿気対策をいかに徹底するかがカギとなります。

    ■外壁・内壁の温度差と露点の関係

    RC住宅における結露リスクを理解するには「露点温度」の考え方が欠かせません。露点とは、空気中の水蒸気が冷やされて水滴となる温度のことです。RC住宅は外壁と内壁がコンクリートで構成されており、その厚みゆえに温度の変化がゆっくりと伝わります。これは一見メリットのようですが、外気温と室内温の差が大きくなると、コンクリート内部で露点に達する層が生まれ、内部結露の原因となるのです。

    特に冬場は暖房で室内が温められる一方、外壁は冷え切っています。その間のコンクリート層のどこかで露点を超えると、目に見えない“壁の中の水滴”が発生します。これが断熱材や内装材に吸収され、カビの発生を促すのです。また、夏場の冷房時にも同様のことが起こります。冷やされた室内と熱い外気の差によって結露が生じ、室内側でカビが繁殖してしまうこともあります。

    この温度差による内部結露は、RC住宅特有の問題であり、表面的な掃除や除湿では解決できません。つまりRC住宅では、温度差と露点の関係を意識しながら、防露設計と換気の工夫を組み合わせることが不可欠なのです。

    ■換気不足がもたらすリスク

    RC住宅は高い気密性が特徴ですが、それは「自然換気がほとんど期待できない」という弱点も意味しています。木造住宅のように隙間から空気が入れ替わることがなく、窓を閉め切ったまま生活していると、わずかな生活習慣(料理・入浴・洗濯物の室内干し)から出る水蒸気が室内に滞留します。その湿気が逃げ場を失うと、室内の湿度は急激に上昇し、壁や天井、床に結露が発生しやすくなります。

    特に現代のRC住宅は防音性を高めるために窓や建具の気密性も強化されています。その結果、以前よりもさらに湿気がこもりやすくなり、換気を怠ると短期間でカビが発生してしまうケースも少なくありません。さらに、換気不足による空気のよどみは、カビだけでなくダニやハウスダストの発生にも直結し、住む人の健康にも悪影響を及ぼします。

    つまり、RC住宅においては「換気は命綱」と言っても過言ではありません。24時間換気システムの点検やフィルターの清掃を怠らないこと、定期的に窓を開けて空気を入れ替える習慣を持つことが、カビを未然に防ぐために不可欠です。構造が強固だからこそ、日々の生活習慣による湿気管理を意識することが、RC住宅の快適さを保つ最大のポイントなのです。

    構造別に見る“カビの発生しやすい場所”チェックリスト

    🔍 見落としがちな場所に注意!構造ごとに違う“カビが潜む危険ゾーン”チェックリスト

    ■木造の場合

    木造住宅は自然素材を活かした調湿性が強みですが、その分「湿気を吸いやすい=カビの栄養源になりやすい」という側面があります。特にカビが発生しやすいのは、床下・小屋裏・押入れなど、普段目にしない“隠れた空間”です。床下は地面からの湿気の影響を強く受け、換気口の不足や通風不良があるとジメジメした環境になりやすく、カビやシロアリの温床となります。小屋裏は、夏は高温多湿、冬は暖かい室内との温度差で結露が生じやすく、断熱材や梁にカビが広がる危険性があります。また、押入れやクローゼットは通気が悪く、布団や衣類から出る湿気がこもることで、黒カビや青カビが繁殖するケースも多いです。さらに、外壁と内壁の間の通気が不十分だと、壁内結露による見えないカビが進行することもあります。木造住宅では「湿気がこもりやすい場所を把握して点検すること」が、最大のカビ対策となります。

    ■2×4の場合

    2×4住宅の最大のカビリスクは「壁の中」です。気密性・断熱性が高いため、湿気が入り込むと逃げ道がなく、内部で結露が発生しやすくなります。特に冬場は、室内の暖かい湿気が壁内に侵入し、外気に接する部分で冷やされることで内部結露が起こります。住人が気づくのは、壁紙の表面にうっすらシミや黒ずみが出てきたときですが、その時点ですでに壁の中ではカビが広がっている可能性が高いのです。また、浴室やキッチンなど湿気が多い水回りも要注意。換気不足が続くと、壁内だけでなく天井や床にもカビが発生します。さらに、家具を壁に密着させると通気が遮断され、家具の裏や壁表面に結露・カビが生じやすくなります。2×4住宅の場合、「見えない部分に潜むカビリスクを前提に点検・換気を行う」ことが重要です。表面だけでなく壁内や隠れた空間を意識することが、カビ対策の第一歩といえるでしょう。

    ■RCの場合

    RC住宅は「頑丈でカビとは無縁」と思われがちですが、実は構造的に“内部結露”が発生しやすく、深刻なカビ被害につながりやすいのです。発生しやすい場所の代表は、壁内部や天井裏。コンクリートは熱をためやすく放出しにくいため、外気と内気の温度差が大きいと内部で結露が起きやすくなります。その結果、壁紙の裏側や断熱材にカビが広がり、住人が気づいたときには広範囲に被害が及んでいることもあります。また、窓周りもRC住宅では要注意です。気密性が高い分、冬場の結露が窓枠やサッシに発生しやすく、放置するとカビやサビに繋がります。さらに、換気不足によって室内の湿気がこもると、浴室やキッチン、収納内の壁にまでカビが広がる危険性があります。RC住宅の場合は「目に見える部分よりも、隠れた内部結露」を意識して点検し、換気を徹底することがカビ対策に不可欠です。

    間違ったカビ対策の落とし穴⚠️

    ⚠️ その対策、逆効果かも!?知らずにやりがちな“間違ったカビ対策”とは

    ■とりあえず除湿機だけではNG?

    「カビ対策=除湿機」と考えている方は少なくありません。確かに湿度を下げることはカビ予防に直結しますし、除湿機は効果的な道具です。しかし“除湿機だけ”に頼るのは非常に危険です。なぜなら除湿機は空気中の湿気を下げる効果はありますが、建物内部に潜んでいる湿気や結露には直接的に働きかけられないからです。たとえば木造住宅の壁内や床下、2×4住宅の断熱材内部、RC住宅のコンクリート内部で発生する結露は、除湿機を動かしても解決できません。むしろ「部屋の空気は乾燥しているのにカビが出続ける」という状況を招くこともあります。

    さらに、除湿機の使い方を間違えると逆効果になる場合もあります。部屋の換気が十分でない状態で除湿機を使用すると、局所的に湿気が下がっても、空気の流れがないため湿気が隠れた場所に移動し、かえって壁裏や床下に湿度が集中してしまうことがあるのです。つまり除湿機は「補助的な役割」として使うべきものであり、住宅の構造ごとの通気や防露を理解せずに機械だけに頼るのは危険です。正しい知識を持ったうえで活用しないと「気づかないうちにカビが広がっていた」という最悪の事態を引き起こしてしまいます。

    ■換気扇の使い方を間違えると逆効果に!?

    「とにかく換気すればいい」と思って、常に換気扇を回している方もいますが、実はその方法も注意が必要です。換気は確かにカビ対策に有効ですが、やり方を誤ると逆に湿気を取り込んでしまうことがあります。特に梅雨や真夏など、外気の湿度が非常に高いときに強制的に換気をすると、湿気を含んだ外気がそのまま室内に流れ込み、結果的にカビが発生しやすくなるのです。

    また、換気扇は空気の流れを一方向に作るため、バランスを取らずに長時間回すと、負圧によって別の隙間から湿気を引き込むケースもあります。たとえば浴室やキッチンの換気扇を常時回し続けていると、玄関や窓の隙間から湿気を含んだ外気が入り込み、かえって家全体の湿度を高めてしまうことがあるのです。さらに、24時間換気システムを誤って止めてしまい、必要なときにだけ局所換気を行うケースも見られますが、これも湿気の偏りを生む原因となります。

    換気は「適切な時間帯」「外気の湿度を見極めたタイミング」で行うことが大切です。つまり“換気は万能”ではなく、外気の状態や住宅の構造を考慮せずに行うと、むしろ逆効果になってしまうということを覚えておく必要があります。

    ■DIY防カビ剤の注意点

    ホームセンターなどで手軽に購入できる防カビスプレーや漂白剤を使って、DIYでカビ対策をしている方も多いでしょう。しかし、この方法には大きな落とし穴があります。まず、表面に見えるカビを漂白しても、根が壁紙や木材の内部に残っている場合がほとんどです。そのため一時的にはきれいに見えても、数週間から数か月で再発してしまうのです。特に木造住宅や2×4住宅の壁内に広がるカビは、表面をいくら掃除しても内部のカビを完全に除去することはできません。

    また、市販の薬剤の中には強い化学成分を含むものも多く、使用を誤ると人体に悪影響を及ぼす恐れがあります。小さなお子様やペットがいるご家庭では特に注意が必要です。さらに、強力な薬剤を繰り返し使うことで建材を傷めてしまい、かえってカビが発生しやすい環境を作ってしまうこともあります。

    DIYの防カビは「応急処置」としては役立つ場合もありますが、根本的な解決にはつながりません。特に壁内や床下などの見えない部分に広がったカビは、市販の防カビ剤では対応不可能です。むしろ“見た目だけを隠す処置”を繰り返すことで発見が遅れ、被害が拡大してしまうリスクもあります。つまり、DIY防カビ剤は「正しい使い方と限界」を理解したうえで使用しなければ、逆効果となってしまうのです。

    まとめ:住まいの構造を理解することがカビ対策の第一歩

    ✅ 構造を知ればカビは防げる!住まいと健康を守るための最終チェックポイント

    ここまで「木造」「2×4」「RC」という3つの構造ごとに、通気と防露の考え方やカビの発生リスクについて解説してきました。改めて振り返ると、カビ対策には“住まいの構造を理解すること”が何より大切であることが分かります。木造住宅は柱や梁が呼吸するため通気が生命線となり、床下や小屋裏の湿気が大きなリスクです。2×4住宅は気密性が高い分、壁内の結露が最大の課題であり、通気層の確保や換気のバランスがポイントになります。そしてRC住宅は強固で耐久性に優れながらも、内部結露や換気不足による湿気滞留が深刻なリスクとなるのです。

    つまり「カビ=湿気が原因」という単純な図式だけではなく、構造ごとに異なる湿気のたまり方や逃げ道を理解することで、初めて本当の意味でのカビ対策が可能になります。表面的に見えるカビを掃除するだけでは不十分で、隠れた場所に潜むリスクを知り、日常の換気や生活習慣を調整することが欠かせません。

    さらに、カビは美観を損なうだけでなく、アレルギーや呼吸器系の不調を引き起こすなど、住む人の健康に直結します。だからこそ「住まいの構造を理解すること=家族の健康を守ること」につながるのです。

    もし「うちの家はどの構造にあたるの?」「この黒ずみはカビなのか不安…」と少しでも感じることがあれば、自己判断せず専門家に相談することが早期解決のカギとなります。小さな違和感のうちに対策を始めることで、大きな被害を防ぎ、安心して暮らせる住まいを維持することができます。

    住まいのカビ対策は、正しい知識と早めの行動がすべて。まずはご自身の家の構造を知り、どんなリスクがあるのかを把握することから始めましょう。そして困ったときは専門家に相談することで、長く快適な暮らしを守ることができます。

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