介護施設の天井にカビが多発する理由とは?夏型結露の仕組みと対策を徹底解説🌿
2025/09/17
介護施設の天井にカビが多発する理由とは?夏型結露の仕組みと対策を徹底解説🌿
介護施設で増える天井カビの原因は「夏型結露」!高温多湿な環境が引き起こすカビ発生のメカニズムと注意点をご紹介します。
みなさん、こんにちは😊MIST工法®カビバスターズ本部のブログへようこそ!
介護施設を運営されている方やそこで働かれている方にとって、建物の清潔で快適な環境づくりはとても大切な課題ですよね。特に入居されている高齢者の方々は、免疫力が低下している場合が多く、空気環境や湿度の影響を強く受けやすいため、わずかなカビの発生でも健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
そんな中でよくご相談いただくのが「天井にカビが発生して困っている」というお悩みです。床や壁ではなく、なぜ天井に多くのカビが見られるのでしょうか?その大きな原因の一つが「夏型結露」です。
夏型結露とは、外気が高温多湿な夏の時期に、冷房で冷やされた室内の空気と天井裏の温度差が原因で発生する結露のことを指します。通常、結露といえば冬場に窓ガラスに水滴がつくイメージを思い浮かべる方が多いですが、実は夏場の介護施設の天井裏では、目に見えにくい形で結露が起きやすくなっているのです。これがカビの発生を促し、気づいた時には天井に黒ずみやシミとなって現れてしまいます。
天井のカビは掃除で表面を拭き取っても根本的な解決にはならず、再発を繰り返すことが少なくありません。さらに、見た目の問題だけでなく、カビが放出する胞子は入居者やスタッフの健康を害する可能性もあるため、注意が必要です。
本記事では、介護施設の天井にカビが多発する理由を「夏型結露」という視点からわかりやすく解説していきます。建物の維持管理や環境改善の参考にしていただき、もしカビ問題でお困りの場合はぜひ専門の知識を持ったプロにご相談くださいね🌱
目次
介護施設の天井にカビが多いのはなぜ?
┗ 天井特有の環境がカビを招く理由
天井はカビが育ちやすい温床?介護施設で見過ごされがちな「天井特有の環境リスク」
介護施設でカビが多く見られる場所と聞くと、浴室や水回り、あるいは押し入れや壁際をイメージされる方が多いのではないでしょうか。ところが実際には「天井」にも多くのカビが発生しています。そして、この天井のカビは非常に厄介で、施設の清潔さや入居者の健康に悪影響を及ぼす可能性があるのです。では、なぜ天井にカビが多いのでしょうか?その背景には、天井ならではの環境要因が潜んでいます。
まず、天井は建物の中でも「温度差が生じやすい場所」です。特に介護施設では、入居者の快適さを保つために冷房や暖房を効かせる時間が長くなります。夏場は冷房で室内が冷やされる一方、天井裏は外気の熱によって高温になります。その結果、天井表面と内部に温度差が生じ、結露が発生しやすくなるのです。この結露こそがカビ発生の最大の要因のひとつ。水分を含んだ天井材は湿った状態が長く続き、カビの繁殖を後押ししてしまいます。
さらに、天井は普段の掃除や点検が行き届きにくい場所です。床や壁と違って、毎日の清掃で直接拭き上げることは難しく、気づいたときには黒ずみやシミが広範囲に広がっているケースも少なくありません。特に高齢者施設では「見た目の清潔感」が重要視されますが、天井のカビは一度発生すると入居者やご家族に不安を与えやすく、施設のイメージダウンにつながる恐れもあります。
また、天井は建物全体の「湿気が集まりやすいエリア」でもあります。室内の湿った空気は上昇する性質があり、天井付近に溜まりやすくなります。加えて、介護施設では入浴や調理などで発生する水蒸気が多く、換気が不十分な場合には天井に湿気が集中し、カビの温床となるのです。特に共用浴室や食堂の天井にカビが発生しやすいのは、このような理由が大きく関係しています。
もうひとつ見逃せないのが、天井内部の断熱材や構造上の影響です。断熱材が十分でない場合、外気の影響を受けやすく、結露がより発生しやすい環境になります。特に築年数が経った施設では、この構造的な弱点が天井カビを増やす一因となっているのです。
このように、天井には「温度差」「湿気」「掃除のしにくさ」「構造上の問題」といった複数のリスクが重なっており、カビが繁殖しやすい条件が整ってしまっています。特に介護施設は入居者の健康を第一に考えるべき空間であり、空気中に漂うカビの胞子は呼吸器への影響を及ぼす可能性があるため、決して軽視できません。
まとめると、天井にカビが多く発生する理由は、単なる湿気だけでなく、建物の使い方や構造、空調環境などが複雑に絡み合っているのです。天井は目が届きにくい場所ですが、だからこそ日常的な点検や定期的な確認を行うことが欠かせません。そしてもし、カビがすでに発生してしまった場合には、表面的な清掃で済ませず、根本的な原因を見極めた上での対応が重要になります。
介護施設における天井のカビは「見えないところで進行するリスク」として、常に意識しておくべき課題と言えるでしょう。
夏型結露とは?その仕組みを徹底解説
┗ 冬の結露との違い
┗ 高温多湿な夏に起こるカビの原因
冬だけじゃない!見えないところで発生する「夏型結露」とは?介護施設で注意すべき仕組みを解説🌿
「結露」と聞くと、多くの方が冬の窓ガラスに水滴がついている光景を思い浮かべるのではないでしょうか。確かに冬型結露は一般的で、外の寒さと室内の暖かさがぶつかることでガラス面に水滴が生じます。しかし実は、介護施設で問題になりやすいのは夏に発生する「夏型結露」なのです。この現象は目に見えにくく、気づかないうちに天井や壁の内部で進行してしまうため、施設管理者にとって大きなリスクとなります。
夏型結露が起きる仕組みを理解するには、まず「温度差」と「湿度」の関係を知ることが大切です。夏場、外気は高温多湿の状態にあります。一方で介護施設の室内は、入居者が快適に過ごせるようにエアコンでしっかりと冷やされています。このとき、天井裏や壁の内部に外気の熱と湿気が侵入すると、冷やされた内側との間で急激な温度差が生まれます。その結果、空気中の水蒸気が水滴となり、天井や壁の内部に結露を発生させてしまうのです。
冬の結露は目に見えるため比較的気づきやすいですが、夏型結露は天井裏や壁内部といった「見えない場所」で起こります。そのため発見が遅れ、気づいたときには天井に黒いシミやカビが広がっていた、というケースも少なくありません。特に介護施設では、利用者やご家族からの信頼を得るためにも建物の見た目は非常に大切。天井のカビやシミは清潔感を大きく損なう要因となります。
さらに、夏型結露によって発生するのは見た目の問題だけではありません。内部に発生したカビは胞子を放出し、空気中を漂います。高齢者や免疫力の低い方が多い介護施設では、このカビ胞子による呼吸器への影響が心配されます。咳や鼻炎、アレルギー症状を引き起こす可能性があり、場合によっては肺真菌症などの深刻な健康被害につながることもあるのです。
また、夏型結露が厄介なのは「建物そのものを劣化させるリスク」がある点です。水分を含んだ天井材や断熱材は劣化しやすく、放置すると腐食や剥離を招きます。施設の安全性や耐久性にも影響を及ぼし、修繕コストの増大へとつながってしまいます。つまり、夏型結露を放置することは、入居者の健康だけでなく施設の運営にも大きな負担をもたらすのです。
では、なぜ介護施設では特に夏型結露が発生しやすいのでしょうか。理由の一つは「冷房の使用時間の長さ」です。高齢者は体温調節が難しいため、施設では常に冷房が稼働しているケースが多くあります。その結果、外気との温度差が長時間続き、結露が発生しやすい環境が作られてしまうのです。加えて、施設は多くの人が出入りするため湿気もこもりやすく、浴室や食堂などの水蒸気発生源も多いことから、夏型結露のリスクが高まります。
まとめると、夏型結露は「外気の高温多湿」と「室内の冷房による低温」がぶつかることで生まれる見えないリスクであり、介護施設においては特に注意が必要です。結露自体は自然現象ですが、それを放置することで建物の劣化やカビの大量発生、さらには入居者の健康被害へとつながってしまいます。
介護施設の管理者やスタッフの方々にとって大切なのは、「夏型結露が起こりうる」という事実を知り、日頃から点検や湿度管理を意識することです。そして、もしすでにカビが見られる場合には、早急に対応することが安心安全な施設運営につながります。
介護施設で夏型結露が起こりやすい理由
┗ 冷房と天井裏の温度差
┗ 建物構造と断熱材の影響
なぜ介護施設は夏型結露が発生しやすいのか?冷房環境と建物構造に潜むリスク
介護施設は一般的な住宅やオフィスと比べて、夏型結露が発生しやすい環境を持っています。結露そのものは自然現象ですが、介護施設特有の建物利用状況や設計上の特徴が重なり合うことで、天井や壁の内部で結露が進行しやすくなっているのです。ここでは、その主な理由を詳しく解説していきます。
1. 冷房の長時間稼働による温度差
介護施設では入居者が快適に過ごせるよう、夏の間は冷房を一日中使用することが珍しくありません。高齢者は体温調節機能が低下しているため、少しの暑さでも熱中症のリスクが高くなり、常に涼しい環境を保つ必要があるからです。しかし、この「快適さを守るための冷房」が外気との大きな温度差を生み、夏型結露を発生させる要因となります。外は35℃前後の高温多湿、室内は25℃前後に冷却されている状況では、天井裏や壁の中で結露が生じやすくなるのです。
2. 建物内部に湿気がこもりやすい
介護施設は入浴、食事の提供、洗濯など日常生活に必要なサービスを一括して行うため、水蒸気の発生量が多い環境です。特に共用浴室や厨房から発生する蒸気が建物全体に広がり、換気が十分でない場合には天井付近に湿気がこもります。湿度の高い空気は上昇する性質を持っているため、自然と天井裏に溜まりやすく、夏型結露のリスクをさらに高めてしまうのです。
3. 建物の構造や断熱性能の影響
施設の構造や断熱材の施工状態も大きな要因です。築年数が経過した施設や断熱材が十分でない建物では、外気の熱が天井や壁内部に伝わりやすくなります。その結果、冷房で冷えた内側と外気の熱が強くぶつかり、結露が発生しやすい環境が整ってしまいます。さらに、天井裏の通気が不十分な場合には、結露で生じた水分が乾きにくく、カビの発生や建材の劣化が加速するのです。
4. 大規模施設ならではの空調バランスの難しさ
介護施設は居室や食堂、浴室、廊下など広範囲に冷暖房を行う必要があります。そのため空調の効き方にムラが生じやすく、場所によっては過度に冷却されているエリアも出てきます。この温度ムラが結露の発生を招きやすく、とくに天井裏では目に見えない形で進行してしまうのです。
5. 点検や清掃が行き届きにくい天井環境
天井は高さや構造の関係で、日常的に細かく点検するのが難しい部分です。介護施設では衛生管理に気を配っていても、床や壁に比べると天井裏の湿度やカビの有無を確認する機会は少なくなりがちです。そのため、結露が発生しても早期発見が難しく、気づいたときにはカビが広範囲に広がってしまうケースもあります。
まとめ
介護施設で夏型結露が起こりやすい理由は、
冷房による大きな温度差
湿気の発生量と滞留
断熱や換気の不足
空調バランスの複雑さ
点検の難しさ
といった複数の要素が重なっているためです。これらの条件は一般住宅よりも介護施設において顕著であるため、結露やカビのリスクが高まってしまうのです。
介護施設の管理者にとって重要なのは、この「施設特有の結露リスク」を理解し、日頃から点検や湿度管理を徹底することです。特に天井のような見えにくい場所に注意を払い、異変が見られた場合には早急に対応することが、入居者に安心と快適を提供する大切なポイントとなります。
天井に発生するカビのリスクと健康被害
┗ 高齢者への影響
┗ スタッフの健康リスク
見えない場所だからこそ危険!天井カビがもたらす健康被害と施設への影響とは
天井に発生するカビは、見た目の不快感だけではなく、介護施設に暮らす高齢者やスタッフにとって深刻な健康リスクをもたらす存在です。さらに放置すれば建物そのものの寿命を縮め、修繕コストや施設運営にも影響を及ぼす可能性があります。ここでは、天井カビが具体的にどのようなリスクをもたらすのかを詳しく解説します。
1. 空気中に拡散するカビ胞子の影響
カビは繁殖すると「胞子」を空気中に放出します。天井にカビが広がれば、その胞子が空調や換気を通じて施設全体に行き渡る危険性があります。高齢者や基礎疾患を抱えている入居者は免疫力が低下しているため、わずかな胞子でも呼吸器系に大きな負担を与え、咳や喘息、鼻炎などの症状を引き起こすことがあります。
2. 高齢者の健康リスク
介護施設に入居する高齢者は、加齢による免疫力低下や慢性疾患を抱えている方が多くいます。そのためカビによる影響を受けやすく、肺炎やアレルギー性気管支炎、さらには真菌症など重度の健康被害につながる可能性もあります。特に呼吸器が弱い方や、持病を持つ方にとっては、天井カビは見過ごせない大きなリスクです。
3. スタッフへの影響
カビの被害は入居者だけではありません。日々施設で働くスタッフもカビ胞子を吸い込むことで、慢性的な頭痛や倦怠感、アレルギー症状を発症する恐れがあります。職場環境としてカビが蔓延している状況は、働くスタッフの健康を害するだけでなく、離職リスクを高める要因にもなりかねません。
4. 見た目の不衛生さによる心理的影響
天井に黒ずみやシミが広がっていると、入居者やその家族は「衛生管理が行き届いていないのでは?」と不安を抱きます。介護施設にとって清潔感は信頼の基本であり、カビの存在は大きなマイナスイメージにつながります。入居を検討するご家族にとっても、天井のカビは施設選びを左右する要因となりかねません。
5. 建物自体へのダメージ
カビは見た目だけでなく、建材にもダメージを与えます。結露によって湿気を含んだ天井材や断熱材は、劣化や腐食が進みやすくなります。放置すると天井の剥離や構造部分へのダメージが進み、大規模な修繕が必要となるケースもあります。結果として、施設運営に大きな経済的負担を与える可能性があるのです。
6. 再発リスクの高さ
天井にカビが発生すると、表面を拭き取るだけでは解決できません。内部の湿気や構造的な原因を改善しない限り、同じ場所に再びカビが広がります。再発を繰り返すことで、健康被害や施設へのダメージが長期的に続く恐れがあり、根本的な対応が不可欠となります。
まとめ
天井に発生するカビのリスクは、
健康被害(呼吸器症状、真菌症、アレルギーなど)
スタッフの職場環境への悪影響
見た目の不衛生さによる信頼低下
建物そのものの劣化と修繕コスト増大
再発による長期的な被害
といった複数の側面で介護施設を脅かします。特に高齢者施設では入居者の安全・安心を守ることが最優先であるため、天井カビを「単なる見た目の問題」と捉えるのは危険です。早期発見・早期対応を心がけることで、入居者の健康を守り、施設の信頼を維持することができるのです。
カビ発生を放置するとどうなる?
┗ 見た目の劣化と建物のダメージ
┗ 再発リスクの高さ
小さなカビを放置する危険性!施設運営に及ぶ長期的なダメージとは
介護施設の天井や壁にカビを見つけても、「少し汚れているだけだから」「掃除のときに拭き取れば大丈夫」と思って放置してしまうケースは少なくありません。しかし、カビを放置することは見た目の問題にとどまらず、健康被害や施設運営、建物そのものに深刻なダメージを与えるリスクがあります。ここでは、カビを放置することで具体的にどのような影響が生じるのかを詳しく解説します。
1. 健康被害の拡大
カビを放置すると繁殖が進み、空気中に放出される胞子の量が増加します。高齢者や基礎疾患を持つ方にとっては、少量の胞子でも呼吸器や免疫系に悪影響を及ぼす可能性があるため、放置するほど健康被害が拡大していきます。咳や喘息、鼻炎といった症状が慢性化することもあり、肺真菌症など重篤な病気を引き起こすリスクも否定できません。入居者だけでなく、スタッフも長時間カビ環境にさらされることで健康を害する恐れがあります。
2. カビの広範囲への拡散
カビは一度発生すると短期間で広がる性質を持っています。天井や壁に小さな黒ずみが見られる程度だったものが、数週間で広範囲に拡散することも珍しくありません。特に天井裏や壁内部で発生したカビは、目に見えない部分で成長し続け、気づいたときには施設全体に被害が広がってしまう可能性があります。
3. 建物の劣化・損傷
カビは建材を劣化させる要因のひとつです。天井材や断熱材が湿気を含み続けると、素材が腐食・劣化し、剥がれやすくなります。長期間放置すれば、木材の腐朽や鉄部の錆び、さらには構造部分へのダメージに発展することもあります。結果として大規模な修繕が必要となり、莫大なコストがかかる恐れがあります。
4. 再発を繰り返す負の連鎖
表面のカビを掃除で拭き取ったとしても、根本原因である「湿気」や「結露環境」を改善しなければ、再び同じ場所にカビが発生します。放置する期間が長いほど建材内部に根を張り、除去が難しくなるため、再発のスピードも速まります。この負の連鎖に陥ると、施設管理の手間もコストも増加し続けることになります。
5. 施設の信頼低下
カビは利用者やその家族に強い不安感を与えます。「天井に黒ずみがある=清掃や管理が行き届いていない」と捉えられ、入居希望者の印象を大きく損なうことになります。介護施設にとって清潔で安全な環境は信頼の基盤であり、カビを放置することは施設全体のイメージダウンにつながる深刻な問題です。
6. 経済的な負担増
小さなカビであれば早期に対応することで最小限のコストで済みますが、放置して広範囲に被害が拡大すれば、大規模な修繕工事が必要となります。天井材の張り替え、断熱材の交換、さらには構造部分の補修など、数十万から数百万円の費用がかかることも珍しくありません。結果として「少しの汚れ」と思って放置したことが、大きな経済的損失につながってしまうのです。
まとめ
カビを放置することは、
健康被害の拡大
被害の広範囲への拡散
建物劣化と修繕コスト増大
再発を繰り返す負の連鎖
施設の信頼低下
といった深刻なリスクを引き起こします。つまり「少しの汚れだから大丈夫」と軽視することは非常に危険です。介護施設にとって、清潔で快適な環境は入居者の健康と安心を守る最も重要な要素のひとつ。カビを見つけたら早期に適切な対応を行うことが、長期的な施設運営の安定にも直結します。
介護施設が注意すべきカビ対策のポイント
┗ 定期的な点検と空気環境の管理
┗ 夏型結露を抑える工夫
再発を防ぐカビ対策!介護施設で実践すべき日常管理と環境改善のポイント🌿
介護施設における天井や壁のカビは、一度発生してしまうと清掃だけでは解決が難しく、繰り返し発生する「再発リスク」の高い問題です。入居者の健康と安心を守るためには、発生してから慌てるのではなく、日頃から予防を意識した環境づくりが欠かせません。ここでは、介護施設が特に注意すべきカビ対策のポイントを詳しくご紹介します。
1. 湿度管理を徹底する
カビは湿度60%以上で活発に繁殖しやすくなります。介護施設では入浴や調理などにより湿気が多く発生するため、湿度管理は非常に重要です。湿度計を設置して常に数値をチェックし、必要に応じて除湿機を使用したり、空調の設定を調整することが効果的です。特に梅雨や夏場は湿度が急激に上がりやすいため、重点的な管理が求められます。
2. 定期的な換気を行う
湿気を溜め込まないためには換気が不可欠です。施設内の窓や換気扇を活用し、空気を循環させるよう心がけましょう。特に浴室や厨房といった湿気の発生源となる場所は、換気不足になると一気に天井や壁にカビが広がる原因となります。近年では「24時間換気システム」を導入する施設も増えていますが、フィルター清掃を怠ると換気効率が落ちるため、定期的な点検が重要です。
3. 天井裏や隠れた場所の点検
カビは見える部分だけでなく、天井裏や壁内部といった目の届きにくい場所で繁殖している場合があります。施設管理者は定期的に専門業者による点検を依頼し、内部で結露やカビが発生していないか確認することが大切です。小さな黒ずみの段階で発見できれば、早期対応によって被害を最小限に抑えることができます。
4. 冷房の使い方に注意する
夏型結露の大きな原因は、冷房と外気の温度差です。冷房を強く効かせすぎると、天井裏や壁内部で結露が発生しやすくなります。設定温度を適切に保ち、風量を調整することで、過度な温度差を避ける工夫が必要です。また、部屋ごとの冷房効率にムラが出ないよう、施設全体の空調バランスを考慮することもポイントです。
5. 水蒸気のコントロール
厨房や浴室は特にカビの温床となりやすい場所です。調理中の蒸気や入浴時の湯気をそのまま放置せず、強制換気を徹底することが重要です。さらに、脱衣所や廊下に湿気が流れ込まないよう、仕切りやカーテンを工夫することで、建物全体への湿気拡散を防ぐことができます。
6. 清掃習慣の工夫
日常清掃では床や壁だけでなく、天井付近にも注意を払いましょう。例えば、換気口周辺や照明器具のまわりは湿気やほこりが溜まりやすく、カビが発生する前段階として黒ずみが見られることがあります。こうした兆候を早めに発見し、清掃の段階で除去しておくことがカビ対策につながります。
7. 建物構造を理解した維持管理
築年数の経過した施設では断熱性能の低下や通気不足により、夏型結露が発生しやすくなります。建物の弱点を把握し、必要に応じて断熱補強や換気改善を行うことが、長期的なカビ対策には不可欠です。
まとめ
介護施設が注意すべきカビ対策のポイントは、
湿度・温度の徹底管理
換気と空調バランスの最適化
水蒸気のコントロール
定期的な点検と清掃習慣の工夫
建物構造の理解と改善
といった複数の取り組みを継続することです。特に天井のカビは再発しやすく、見えない部分で進行するため、日常的な予防が最も効果的な対策となります。入居者が安心して過ごせる環境を維持するためにも、施設全体で「カビを発生させない仕組みづくり」を意識していきましょう。
まとめ:もしカビ問題で困ったら?
┗ 早めの相談が安心につながる
早めの対応が安心につながる!カビ問題で困ったら専門家に相談を🌱
ここまで「介護施設の天井にカビが多く発生する理由」や「夏型結露の仕組み」、そして「健康被害や建物への影響」「日常的なカビ対策のポイント」について解説してきました。最後に改めて強調したいのは、カビを見つけたら放置せず、できるだけ早い段階で対応することが非常に大切だという点です。
カビは一度発生すると、湿度や温度といった好条件が整えば驚くほどのスピードで拡大していきます。小さな黒ずみが数週間で天井一面に広がることも珍しくなく、見た目の問題だけでなく、空気中に胞子が舞うことで入居者やスタッフの健康に大きな影響を与えます。特に免疫力の低下した高齢者にとっては、呼吸器疾患やアレルギーを引き起こすリスクが高く、場合によっては入院や体調悪化につながりかねません。
さらに、カビは建物自体を静かに蝕んでいきます。天井や壁の内部で繁殖したカビは、断熱材や木材を劣化させ、長期的には構造そのものを弱めてしまいます。もし修繕が必要になれば、部分的な清掃では済まず、大規模な工事や高額なコストが発生してしまう可能性があります。これは施設運営にとって大きな負担となり、入居者やそのご家族に不安を与える要因にもなります。
また、カビを放置することは「信頼の低下」にも直結します。介護施設は「安心して暮らせる環境」を提供することが何よりも重要です。天井に黒ずみやシミが見える状態は、利用者や家族から「この施設は清掃や管理が行き届いていないのでは?」という不安を招き、入居検討の段階で敬遠される要因になることもあるでしょう。つまり、カビ対策は衛生や健康の問題だけでなく、施設経営における信頼性維持にも直結しているのです。
では、もしカビ問題が発生してしまった場合、どのように対応すべきでしょうか?大切なのは「自己判断で済ませない」ということです。表面の汚れを拭き取っただけでは、内部に根を張ったカビは再発を繰り返します。特に天井や壁内部で発生している場合、見た目には一時的にきれいになっても、数日から数週間で再び黒ずみが現れるケースが多くあります。
そのため、カビを発見した時点で専門家に相談することが安心への近道です。専門家であれば、カビの種類や発生原因を調査し、表面的な清掃ではなく根本的な改善につながる方法を提案してくれます。原因を正しく把握し、再発を防ぐ環境づくりを行うことで、施設全体を長期的に健全な状態に保つことができるのです。
まとめると、カビ問題は「放置しない」「軽視しない」「専門家に早めに相談する」ことが何よりも大切です。日常的な湿度管理や点検で予防に努めることはもちろん重要ですが、すでにカビが発生している場合には、自己流での対応はリスクが高いと言えます。
介護施設にとって、清潔で安心できる環境は入居者の健康と信頼を守るための基本。もし天井や壁にカビを見つけてお困りの際は、ぜひ専門家へご相談ください。早めの対応が、入居者にとっても施設にとっても安心と安全につながります🌿
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0120-052-127(平日9時から17時)
カビの救急箱
【検査機関】
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