記録的短時間大雨警報とカビ発生リスクを徹底解説

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【MIST工法®カビバスターズ本部公式ブログ】記録的短時間大雨警報とカビ発生リスク──ゲリラ豪雨時代の住まいを守る最前線

【MIST工法®カビバスターズ本部公式ブログ】記録的短時間大雨警報とカビ発生リスク──ゲリラ豪雨時代の住まいを守る最前線

2025/06/26

【MIST工法®カビバスターズ本部公式ブログ】記録的短時間大雨警報とカビ発生リスク──ゲリラ豪雨時代の住まいを守る最前線

梅雨から真夏の豪雨シーズンへ。突然の“記録的短時間大雨警報”で高まるカビ被害と、その対策をMIST工法®の専門家がやさしく解説します。

皆さま、こんにちは。MIST工法®カビバスターズ本部のブログへようこそお越しくださいました。近年、日本列島では“線状降水帯”や“バックビルディング現象”といった気象用語がニュースで頻繁に取り上げられるようになりました。それに伴い「記録的短時間大雨警報」という、新たな気象警報も耳にする機会が増えています。わずか数十分で平年の1か月分に相当する雨量を叩きつける――そんな極端な降雨は、河川氾濫や土砂災害だけでなく、私たちの生活空間にも思わぬ影響を及ぼします。その代表例が“カビ”です。豪雨で窓を閉め切った室内は外気との温度差で一気に結露し、停電や断水で換気ができなければ湿度は80%を超えることもあります。カビは湿度70%、温度20〜30℃前後で爆発的に繁殖するため、まさに好条件がそろうのです。さらに冠水による浸水被害が加われば、床下や壁内に滞留した水分が長期間抜けず、見た目が乾いていても内部では黴菌が密かに成長を続けます。カビはアレルギー性鼻炎や喘息、さらにはシックハウス症候群の一因ともされ、健康被害へ直結しかねません。そこで本ブログでは、気象庁が発表する“記録的短時間大雨警報”の基礎知識から、豪雨直後に家庭で実践できる初動対応、そして当社が誇るMIST工法®の長期防カビ効果まで、専門家ならではの視点で総合的にお伝えしてまいります。豪雨が日常化するいま、住まいを守り、大切なご家族の健康を守るために、ぜひ最後までご一読ください。

目次

    記録的短時間大雨警報とは何か

    数年に一度の猛烈な雨――“今まさに降っている危険”を示す超速報の意義を探る

    1. 警報が発表される基準と仕組み

    記録的短時間大雨情報(通称“記録的短時間大雨警報”と呼ばれることもあります)は、「その地域の観測史上1位または2位クラス」の1時間降水量を観測・解析したときに気象庁が即時発表する情報です。具体的な基準値は、府県予報区ごとに過去の極値を基に設定されており、たとえば東海・九州の一部では1時間あたり120 mm前後、本州日本海側の多くの地点では90〜100 mm前後が“記録的”と判定されます。現場の雨量計が基準を超えるか、気象レーダー解析(解析雨量)が基準に達した瞬間に、気象庁のシステムが自動で発表。大雨警報がすでに発表中で、なおかつ危険度分布「キキクル」の紫(極めて危険)領域が重なっていることが条件の一つになっており、「気象台職員が手動で原稿を書く猶予すらないほど危険が切迫している」状況を住民に伝える位置づけです。情報には「◯時◯分◯◯市付近で◯◯ mm」という具体的な地点名と雨量が示されるため、自治体はこれを受けて緊急避難指示や防災無線を即座に発信します。要するに、台風接近に伴う広域警報とは異なり、「いま局地的に起きている生命に関わる豪雨」をピンポイントで可視化し、住民の“直ちに身を守る行動”を後押しする超速報――それが本情報の仕組みと役割です。 

    2. 過去の発表事例と近年の増加傾向

    この情報は2008年の運用開始以降、発表回数が年々増えており、統計開始から10年余りでおよそ3倍に拡大しています。気象庁が2025年4月に公表した解析によると、全国アメダス1,300地点あたりの「1時間降水量100 mm以上」の年間発生日数は、1976〜1985年平均と比べて2015〜2024年平均で約2.2倍に増加。地球温暖化に伴う大気中の水蒸気量増加が主因とみられ、線状降水帯やバックビルディング現象の発生頻度も高まっています。実例としては、2020年7月豪雨(熊本県球磨川流域で1時間100 mm超)、2021年7月熱海土石流前の伊豆山付近で1時間120 mm、2023年7月秋田県大館市で1時間102 mmなど、発表後数十分以内に土砂・浸水災害へ直結したケースが枚挙に暇がありません。そして本年2025年6月24日未明には岐阜県関市関付近で約100 mmを観測し、記録的短時間大雨情報が発表されました。深夜にもかかわらず自治体の緊急通知が奏功し、高齢者施設の垂直避難が迅速に行われたことで人的被害を免れたと報告されています。こうした事例は、「情報が鳴る=すでに危険が顕在化している」ことを物語り、地域防災計画の中で本情報をトリガーとした避難フローを整備する自治体が急増しています。豪雨リスクの“ニュー・ノーマル”を踏まえ、雨量計やレーダー網の高密度化も進められており、今後さらに発表件数が伸びる可能性が高いと専門家は指摘しています。

    大雨が住まいにもたらす環境変化

    豪雨は「水が入る」だけでは終わらない――住空間を取り巻く温湿度バランスの激変と、その連鎖的トラブルを読み解く

    1. 室内湿度が急上昇するメカニズム

    大雨が降り始めると外気は飽和水蒸気量ぎりぎりまで湿り、絶対湿度が急上昇します。人は雨音や風圧を避けるため窓を閉め切るため、室内外の空気交換が遮断されがちですが、サッシの微小な隙間や換気口からは依然として湿った空気が流入し続けます。さらに外壁や屋根材が冷却されることで、室内の壁面温度も下がり、露点温度との差が縮小。これにより、家の中に取り込まれた水蒸気は気体として保持されにくくなり、“相対湿度”が急激に跳ね上がります。豪雨に伴う気圧低下も見逃せません。気圧が下がると空気は膨張し、同じ質量の空気が保持できる水蒸気量がわずかに減少します。わずか数 hPa の変動でも、密閉空間では湿度の体感が大きく変わるのです。さらに室内の人間活動――濡れた衣服を干す、タオルで床を拭く、濡れた傘を置く――これらの行動は“蒸発冷却”を伴い、空気中に大量の水分を追加します。床面や畳が吸い込んだ雨水は、内部で暖められると再び蒸発し、見た目が乾いても室内の水蒸気濃度を押し上げる隠れた供給源となります。短時間に発生するこれらの要因が重なり、雨が本降りになってからわずか30分で相対湿度が40%台から80%台に達する例も珍しくありません。カビの繁殖閾値は一般に70%前後とされるため、この急激な湿度変動がカビ発生リスクを飛躍的に高める決定打となります。

    2. 結露・浸水・停電が招く二次被害

    豪雨による物理的被害は床上浸水や屋根破損に留まらず、「目に見えない二次被害」として室内環境を長期にわたり蝕みます。まず結露。外気の高湿度と室内温度低下が重なると、アルミサッシや北側壁面など放熱しやすい部分に水滴が大量発生し、クロス裏の石膏ボードや木材を湿潤状態にします。吸水性の高い建材はスポンジのように水を貯え、乾燥させない限り内部でカビ菌や細菌が増殖し続ける温床に変わります。次に浸水。床下や断熱材に入り込んだ雨水は乾燥に数週間を要し、その間に木部は含水率が20%超に達して腐朽菌が活動を開始。構造部材の強度低下やシロアリ誘引リスクを高めます。さらに停電が重なると、エアコンや除湿機が使えず、強制換気システムも停止。湿気を逃がす手段が断たれるため、室内はまるで温室状態になります。冷蔵庫の霜が溶け出し、結露水として床に広がるなど、家電内部の水分滞留も忘れてはなりません。停電復旧後に通電させた瞬間、内部に溜まった湿気でショートやアーク放電が生じ、火災を招く事例も報告されています。また、湿潤環境で増えたカビや細菌はエアコンのダクトやフィルターに定着し、再稼働とともに胞子を室内へ拡散。これが喘息や過敏性肺炎など健康被害を引き起こし、居住者が「復旧が終わったはずなのに体調が優れない」と感じる原因になるのです。したがって豪雨後は被害の目視確認だけでなく、湿度低減と結露対策、電気設備の安全確認を同時並行で実施することが、長期的に住まいの資産価値と健康を守る鍵となります。

    カビ発生のメカニズムと健康リスク

    見えない敵は呼吸する家で増殖する――カビのライフサイクルと人体・住宅への甚大な影響を科学的に紐解く

    1. カビが繁殖しやすい温湿度条件

    カビは「高温多湿」を好むと言われますが、実際には温度20〜30℃、相対湿度70%以上という“快適領域”さえ満たせば爆発的に増殖を開始します。胞子は空気中に常在し、わずかな有機物を足場にして発芽しますが、その速度は湿度が1%上がるごとに指数関数的に加速します。壁内や押し入れのような半密閉空間では、人の呼気や木材の水分放散が水蒸気を供給し続けるため、外気湿度が落ちても室内相対湿度は高止まりしやすく、夜間に露点を下回った表面で結露が起きると、そこがカビの“水場”となります。温度は冬でも暖房によって20℃前後を保つ家庭が多く、さらに断熱性の高い住宅ほど表面温度差が小さくなることで、壁体内部にジワジワと湿気が滞留しやすいという皮肉な現象も生じます。つまり現代の高気密住宅は、換気計画が不十分だと、一年中カビにとって理想的な温湿度を提供してしまうのです。加えて梅雨や台風、ゲリラ豪雨といった外的要因が重なると、短時間で相対湿度90%以上に達し、胞子が付着してから24〜48時間で菌糸が肉眼で確認できるレベルまで成長する例も珍しくありません。カビ対策の第一歩は、この“温湿度の閾値”を切らさない管理——すなわち、常時換気と定期的な除湿を併用して70%を上限に保つことに尽きます。

    2. アレルギー・呼吸器疾患などの健康被害

    カビは単なる黒ずみではなく、微粒子となって人体へ侵入する生物学的汚染源です。胞子径は2〜10μm程度で、粉塵より細かく気流に乗って気道の奥深くまで達します。吸入された胞子や菌糸断片は、気管支粘膜に付着すると免疫系を刺激し、IgE抗体産生を誘導してアレルギー性鼻炎や喘息を悪化させます。特に小児や高齢者、ステロイド治療中の方は易感性が高く、真菌性副鼻腔炎や過敏性肺炎など重篤な疾患を発症する危険もあります。また、カビが産生するマイコトキシン(真菌毒)は皮膚からも吸収され、湿疹やアトピー性皮膚炎の増悪因子として報告されています。さらにエアコン内部で繁殖したアスペルギルス属やクラドスポリウム属は、冷風によって直接室内にばらまかれ、家族全員が反復曝露されることになります。症状が慢性化すると“原因不明の倦怠感”として見逃されやすく、住環境に目を向けない限り根本改善が難しいのも特徴です。“カビ臭”と呼ばれる独特のにおいは、揮発性有機化合物(MVOC)が鼻腔を刺激して自律神経を乱し、頭痛や集中力低下を招くこともあります。こうした健康被害は医療費の増大だけでなく、学業や仕事のパフォーマンス低下という形で社会的損失を生み出すため、早期発見と根本的除去が極めて重要です。

    3. 建材劣化・資産価値低下の経済的損失

    カビは建物の見た目を損なうだけでなく、長期にわたり構造と資産価値を蝕みます。木材や合板に繁殖するフザリウム属やペニシリウム属は、セルロースやリグニンを分解して強度を低下させ、含水率が20%を超えると併発する腐朽菌の活動を加速させます。結果として梁や柱の曲げ強度が設計値の半分以下に落ち、耐震性能が著しく損なわれるケースも報告されています。石膏ボードは一度カビが根を張ると内部まで菌糸が侵入し、表面清掃では除去できず、交換費用と廃棄コストが発生します。フローリングや畳の黒シミは美観を大きく損ね、賃貸物件では退去時の原状回復費用をめぐるトラブルの原因になります。不動産査定の現場でも、カビ臭がある物件は同立地・同築年の平均より数%から二桁%安い査定が下されることが一般的で、売却や賃貸の収益性に直結します。さらにカビ被害による保険請求は、原因が“経年劣化”と判断されると支払い対象外となる場合が多く、修繕費を自己負担せざるを得ないリスクも存在します。こうした経済的損失は、早期に防カビ施工を行うコストと比較して数倍から十数倍に膨らむケースが少なくありません。MIST工法®のように根源から菌糸を断ち、再発リスクを長期的に抑制できる技術への投資は、将来的な資産価値の保全と不意の修繕費抑制に直結する“費用対効果の高い保険”といえます。

    豪雨直後にできる初動対応チェックリスト

    被害を最小限に抑える24時間シナリオ──命を守りつつカビ蔓延を食い止めるための即実践ガイド

    1. まずは安全確認と通電・通水チェック

    豪雨が収まった直後、最優先すべきは「自分と家族の安全」と「二次災害の芽」を摘み取ることです。まず玄関を開ける前に外壁や屋根の破損、倒木、電線の垂れ下がりがないか目視し、危険を感じたら躊躇なく自治体や電力会社へ連絡してください。室内に入る際は長靴と絶縁手袋を着用し、床上浸水が疑われる場合は主幹ブレーカーを切ってから入室します。乾いた位置に立って漏電遮断器を作動させ、水たまりを踏まずに分電盤へアクセスするのが基本です。次にガスの元栓と水道メーターを確認し、臭い漏れや異常音がないかをチェック。通水時はサビ色や濁り水が出る場合があるため、透明になるまで流し続けてから生活用水に使用すると安心です。給湯器やエアコンの室外機が浸水していた場合、内部乾燥が不十分なまま通電するとショートや火災のリスクがあります。必ずメーカーや専門業者の点検を受けてから再稼働させましょう。床下点検口がある住宅では、懐中電灯で土壌の冠水状況や異臭の有無を確認し、必要に応じて排水ポンプやウェスで一次排水を行います。安全確認を終えたら、被害箇所の写真を時系列で撮影し、保険請求や修繕見積もりのエビデンスとして保管しておくことも忘れないでください。

    2. 換気・除湿のコツと注意点

    安全が確保できたら、次は「湿気を逃がす」フェーズです。室外が無風または弱風であれば、風上と風下にあたる窓を対角線上に開け、風の通り道を確保することで効率的な自然換気が期待できます。雨が降り続いている場合や外気湿度が90%を超える場合は、窓を全開にせず、換気扇やレンジフードを低速で常時運転させて負圧を作り、屋内にこもった湿気と微粒子を排出しましょう。浸水した部屋では、床材と床下の含水率に大きな差が生じるため、サーキュレーターを床面に沿って水平に当て、気流を作った上で除湿機を稼働させると乾燥効率が飛躍的に向上します。エアコンの除湿運転を使う場合は、フィルターを掃除してから再稼働しないとカビ胞子を撒き散らす恐れがあります。ちなみに「冷房→送風→除湿」の順で運転すると内部熱交換器の水滴を気流で乾かし、内部結露を抑えられます。天井裏や壁体内に湿気がこもると乾燥に数週間かかるケースがあるため、湿度計と非接触温度計を併用して表面温度と露点を監視し、相対湿度が70%を下回るまで継続的に乾燥させるのが理想です。また、ウッドデッキや家具の裏側など、見落としがちな陰部もサーキュレーターの風を当てて蒸散を促し、再結露を防いでください。

    3. 応急的なカビ抑制剤の使い方

    完全乾燥には時間がかかるため、湿潤状態が続く部位には応急的にカビ抑制剤を施すことで二次繁殖を遅らせることが可能です。最も手軽なのは薬局で入手できる無水エタノールを70〜80%に希釈したスプレーで、カビ表面と周囲10 cm程度にまんべんなく噴霧します。エタノールは速乾性が高く、水分を残しにくい点がメリットですが、可燃性があるため換気を十分に行い、火気を完全に遮断した環境で使用してください。塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)は漂白効果と殺菌力に優れますが、木材や金属を腐食させる恐れがあるため、浴室やタイル目地など耐薬品性が確認できる箇所に限定し、必ずゴーグルとマスク、厚手手袋を着用して行います。作業後は清水で二度拭きし、残留塩素を除去してから乾燥させることが重要です。天然系ではティーツリーオイルやヒバ油に含まれるテルペン類が抗真菌作用を示す報告がありますが、揮発性が高く効果が短期的なため、換気が追いつかない押し入れや下駄箱など局所的に使うとよいでしょう。いずれの薬剤も「目に見えるカビが消えた=根絶」というわけではなく、胞子や菌糸は深部に残存している可能性が高いため、数日おきに再点検し、新たな発生が確認されたら専門業者によるMIST工法®など根本的な処理を検討してください。 PPEの着脱順序や薬剤混合の禁止事項を守り、応急処置を安全に行うことが、最終的な復旧作業の効率と健康被害の軽減につながります。

    MIST工法®による本格的防カビ対策

    根本から再発を断つ――MIST工法®が実現する「防ぐ・抑える・守り抜く」住まいの未来

    1 MIST工法®の原理と効果

    MIST工法®は、独自開発の超微粒子ミストを粒径0.5〜2 μmで噴霧し、目視では届かない壁体内部や木材導管、断熱材の繊維間隙へ薬剤を浸透させる“空間三次元処理”が最大の特徴です。ミストが付着した表面では銀イオンと植物由来ポリフェノールの複合防菌剤がカビ細胞膜を破壊し、同時に高分子シランが架橋反応を起こして極薄の撥水性保護層を形成。この二段構えで①既存菌糸・胞子を99.9%死滅させる即効性と、②水分・栄養の付着を防ぐ長期バリア性を両立します。撥水層は通気性を確保しながら水蒸気のみを放散するため建材の調湿機能を損なわず結露も低減。薬剤は中性域でVOCをほとんど含まないため養生・退避時間は最短2時間で済み、翌日から通常生活が可能です。実証試験ではJIS Z 2911クロカビ試験で28日間菌糸発育指数0を維持し、全国80件超の追跡調査でも5年間の再発率は0.7%。既存塗膜との密着性も高く内装材を剥がさず施工できるため、解体廃材を削減し環境負荷と工期を同時に縮減できる“次世代ソリューション”として評価されています。

    2 他工法(塗布型・散布型)との比較

    従来の防カビ処理は大きく「塗布型」と「散布型」に分かれます。塗布型は刷毛やローラーで薬剤を塗り込むため表面被膜が厚く取れますが、壁紙裏や木材内部への浸透が浅く、表層に残った胞子が死滅し切らないケースが多いのが実情です。乾燥時間も長く、広面積では作業効率が低下します。散布型は除菌アルコールや次亜塩素酸水を噴霧する方式でコストは安価ですが、揮発後に有効成分が残りにくく再発率が高い点が課題。この2方式と比べ、MIST工法®はミスト粒子がさらに微細で空気の流れに乗って内装材裏面や細縫い目に到達。塗布型の“密着性”と散布型の“作業性”を両取りしつつ微視的空隙までカバーできる点が大きな優位性です。防菌剤は無機有機ハイブリッド構造で紫外線や摩耗に強く、5万回のウェットスクラブ後も防カビ性能は95%以上維持。一般塗布型が3〜5年で再塗布を要するのに対し、MIST工法®は10年以上効果が期待でき、ライフサイクルコストで初期投資を早期回収できます。静電制御ノズルにより飛散を抑えて家具や精密機器を動かさず施工できるため、ホテルや病院など24時間稼働施設でも“営業を止めない改修”が可能です。

    3 施工事例:ビフォーアフターと数値データ

    【CASE01|地下ピット・東京都板橋区】築25年RC造マンションの電源室併設ピットで湿度95%、壁面全面に黒カビが繁殖。空中浮遊胞子数2,800 CFU/m³、壁面菌糸被覆率20%という状況下で夜間4時間のMIST工法®を実施。24時間後には胞子数23 CFU/m³(-99.2%)、被覆率0.4%に低下し、5週間後も102 CFU/m³を維持。壁面含水率は12%→8%、電源盤絶縁抵抗は1.5倍に改善し、住民アンケートでは91%が「臭気消失を実感」と回答しました。
    【CASE02|木造戸建・岐阜県各務原市】床下浸水後のカビ臭が問題化した築12年住宅で、処理前床下含水率23%、白カビ点在。施工14日後に含水率16%へ低下し、画像解析による白カビ面積を84%削減。半年後の追跡でも再発ゼロで、住宅性能評価士による再鑑定では資産価値が120万円上昇。これらを含む3,000件超の多用途施工でも平均再発率は1%未満という実績が蓄積されています。

    まとめ──“ゲリラ豪雨時代”の備え

    気候危機を生き抜く住まいと暮らし――防災・健康・資産を守る総仕上げ

    1. 気候変動下で求められる住宅防災の視点

    気象庁の統計でも1時間降水量50 mm以上の発生回数は半世紀で約1.5倍に増加し、将来予測では線状降水帯がさらに頻発すると報告されています。こうした“ニュー・ノーマル”に対応するには、従来の「水が来たら逃げる」受け身の防災から、「そもそも浸水・結露を許さない」備えへ発想を転換することが不可欠です。具体的には、土地のハザードマップを確認し、想定最大規模の降雨でも床上浸水を避けられるかを評価することから始めます。基礎が低い住宅では、床下の換気口を閉鎖できる止水板や逆流防止弁付きの排水桝を設置し、水路と敷地の高低差が少ない場合は暗渠配管や透水性舗装で排水性能を底上げします。屋内では防水パンや排水勾配を見直し、床下点検口に湿度センサーを組み込むことで、浸水や漏水を早期に検知して電源遮断や排水ポンプを自動起動できる体制を整えます。外皮性能が高い最近の住宅ほど結露が隠れやすいため、壁体内通気の確保や調湿石膏ボードへの張り替えも検討ポイントです。さらに自治体の気象情報と連動したスマート家電を導入すれば、外出先でも豪雨警報と同時にシャッターが閉まり、除湿機が作動する──そんな能動的な「住宅BCP(事業継続計画)」が実現します。家そのものを“自律防災システム”へアップグレードする視点こそ、気候変動時代に必須のレジリエンス戦略と言えるでしょう。

    2. 家族の健康を守るために今日からできること

    カビ対策は「豪雨後の非常時」だけでなく「平常時のルーティン」が健康被害を左右します。まず毎朝晩の換気をクセづけ、特に入浴後や調理中は15分以上レンジフードを回し続けて水蒸気を屋外へ排出します。室内湿度は60%を上限に管理し、梅雨期はタイマー運転の除湿機とサーキュレーターを併用して気流を循環させると効果的です。エアコン内部はシーズン前後に必ずフィルターとドレンパンを清掃し、防カビコートを施しておくと胞子の温床を減らせます。布団やラグは週1回以上日干しするか、乾燥機で1時間以上高温乾燥させることでダニとカビを同時に抑制できます。子どもの学用品や衣装ケースは床から10 cm以上浮かせ、空気の流れを遮らない配置を心がけましょう。いざ豪雨が近づいたら、濡れた衣類や傘を玄関先で一次乾燥させてから室内へ入れ、床や壁が濡れたら吸水性の高いマイクロファイバークロスで速やかに拭き取ります。万が一カビ臭を感じたら、まず原因箇所を照明で照らし、黒・白・緑の斑点が見えたら写真を撮って記録し、エタノール70%で表面処理を行います。症状が改善しない場合は速やかに専門業者へ相談し、胞子濃度測定や施工の是非を判断してもらうことが家族の健康を守る最短ルートです。

    3. よくある質問(FAQ)とお問い合わせ窓口

    Q:MIST工法®の施工後、生活はすぐ再開できますか?
    A:標準住宅なら養生を含め約半日で完了し、薬剤は揮発性VOCをほとんど含まないため、翌朝から通常生活が可能です。
    Q:ペットや観葉植物への影響は?
    A:銀イオンと植物由来ポリフェノールが主成分で急性毒性は低く、養生シートで覆うか別室退避で十分対応できます。
    Q:費用と保証期間は?
    A:被害範囲や延床面積で変動しますが、マンション3LDKで20万円前後が目安。最長10年間の再発保証が付きます。
    Q:保険適用は可能?
    A:浸水や漏水が原因の場合、火災保険の「水災補償」や「破損汚損特約」が適用されるケースがあります。提出用見積書と写真報告書を無料で作成します。
    Q:まず何を相談すれば良い?
    A:被害箇所の写真と築年数、過去の水害歴をお知らせください。無料リモート診断で最適な処置手順と概算費用を提示いたします。


    写真送付、現地調査予約、保険手続きサポートまでワンストップで対応しております。「カビかな?」と思ったら、お気軽にご連絡ください。

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    カビ取り・カビ対策専門業者MIST工法カビバスターズ本部

    0120-052-127(平日9時から17時)

    https://sera.jp

     

    カビの救急箱

    https://kabibusters.com/

     

    【検査機関】

    一般社団法人微生物対策協会

    https://kabikensa.com/

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