病院にカビが生えるとどうなる?患者とスタッフを守るための対策と予防策
2026/10/07
病院のカビ対策|健康リスク・原因・予防法
病院やクリニックでカビを見つけたとき、「患者さんがカビを吸ったらどうなるのか」「カビから感染することはあるのか」「すぐに除去した方がよいのか」と不安になる施設管理者や医療従事者の方も多いのではないでしょうか。
病院は患者さんや医療スタッフが長時間過ごすだけでなく、免疫機能が低下している患者さんが利用することもあるため、一般的な建物以上に室内環境へ注意を払う必要があります。
また、病院のカビは病室の壁や天井だけに発生するとは限りません。空調吹出口、天井裏、壁内部、窓周辺、給排水設備、洗浄スペース、地下機械室など、普段の清掃では確認しにくい場所に発生しているケースもあります。
この記事では、病院にカビが発生する原因、カビを吸った場合に考えられる影響、感染リスク、医療施設ならではの注意点、日常的な予防方法、専門的なカビ対策まで詳しく解説します。
病院にカビが生えると何が問題なのか
病院にカビが発生した場合、単に「壁が黒くなって見た目が悪い」という問題だけでは済みません。病院は治療や療養を行う施設であり、患者さんや医療スタッフが長時間過ごすため、建物の衛生環境を適切に維持することが重要です。
病院はカビ対策の優先度が高い施設
カビは自然界に広く存在しており、胞子そのものを完全にゼロにすることは現実的ではありません。一方で、建物内部で湿気が長期間続き、カビが増殖している状態は改善する必要があります。
特に病院には、治療などによって免疫機能が低下している方、高齢者、慢性的な呼吸器疾患を抱えている方なども利用します。そのため、カビが発生している場合は、一般的な住宅以上に慎重な対応が求められます。
見えているカビだけが問題ではない
医療施設のカビで注意したいのが、目視できない場所で進行しているケースです。
- 天井裏
- 壁の内部
- 空調設備の周辺
- ダクトや吹出口
- 窓枠やサッシ周辺
- 配管周辺
- 地下機械室
- 洗浄室や水回り
表面に小さな黒ずみが見えているだけでも、漏水や結露が内部で続いている場合には、見えない範囲までカビが広がっている可能性があります。
病院のカビを吸ったらどうなる?健康影響と感染リスク
「病院のカビを吸ったら感染するのではないか」と心配されることがあります。しかし、カビを吸い込んだことと、カビによる感染症を発症することは同じではありません。
カビを吸った場合に考えられる影響
湿気やカビのある室内環境は、呼吸器症状やアレルギー、喘息などとの関連が指摘されています。
カビが増殖すると空気中に胞子などが放出されるため、長期間にわたってカビが発生している環境では、室内環境そのものを改善することが重要です。
| 状況 | 考え方 | 施設側の対応 |
|---|---|---|
| 小規模なカビを発見 | 原因となる湿気や結露を確認 | 発生場所を記録し原因を調査 |
| カビ臭が続いている | 見えない場所で発生している可能性 | 天井裏・壁内部・空調などを確認 |
| 広範囲にカビが発生 | 胞子を広げない対策が必要 | 専門業者による調査を検討 |
| 免疫機能が低下した患者が利用 | より慎重な環境管理が必要 | 感染管理部門などと連携して対応 |
カビを吸ったら必ず感染するわけではない
カビの胞子は屋外・屋内を問わず存在しており、健康な人が胞子を吸ったからといって、必ずカビ感染症になるわけではありません。
一方、免疫機能が大きく低下している患者さんでは、アスペルギルスなど一部の真菌による感染症に注意が必要になる場合があります。
そのため医療施設では、「カビがある=院内感染」と短絡的に判断するのではなく、患者背景、発生範囲、空調環境、湿気の原因などを総合的に確認することが重要です。
特に注意したい患者さん
- 造血幹細胞移植を受けている方
- 臓器移植を受けている方
- 強い免疫抑制状態にある方
- 重い基礎疾患を持つ方
- 医療上、特に感染対策が必要とされる方
病院でカビが発生する主な原因
病院は住宅とは異なり、病室、診察室、処置室、待合室、洗浄室、厨房、地下機械室など、用途の異なる空間が一つの施設内に存在しています。
そのため、建物全体では問題がなくても、特定の場所だけ湿度が上昇し、局所的にカビが発生することがあります。
湿度・結露・漏水
カビ発生で最も注意したいのが水分です。
- 窓の結露
- 冷房時の天井・配管結露
- 給排水管からの漏水
- 屋上・外壁からの雨水侵入
- 洗浄後に残った水分
- 地下部分の湿気
特に水漏れは、表面だけを乾燥させても壁や天井内部に水分が残っていることがあります。カビが繰り返し発生する場合には、漏水や結露が続いていないか確認する必要があります。
空調設備と換気
病院では空調設備が長時間稼働します。空調内部やドレン周辺、吹出口などに結露や汚れが蓄積すると、カビが発生しやすい条件が生まれる場合があります。
また、空調は建物内の空気を動かす設備でもあるため、カビの発生が疑われる場合は表面清掃だけでなく、空調設備を含めた確認が重要です。
病院で特に確認したい場所
| 場所 | 主な原因 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 病室 | 結露・換気不足 | 窓、壁際、家具の裏 |
| 空調吹出口 | 結露・ホコリ | 吹出口、フィルター周辺 |
| トイレ・シャワー室 | 高湿度 | 天井、目地、換気設備 |
| 洗浄スペース | 水分の残留 | 床、壁、収納内部 |
| 天井裏 | 漏水・配管結露 | シミ、変色、カビ臭 |
| 地下・機械室 | 湿気・漏水 | 配管、床、壁、断熱材 |
カビが医療設備や施設運営へ与える影響
室内空気環境への影響
カビが室内で増殖すると、カビ臭や胞子などによって室内環境が悪化する場合があります。
特に患者さんが長時間滞在する病室では、目に見える汚れだけではなく、安心して療養できる環境を維持するという観点からも早期対応が重要です。
建物・設備への影響
カビが発生している場所では、背景に結露や漏水が存在していることがあります。問題を放置すると、カビだけでなく建材そのものが劣化する可能性もあります。
- 天井材の変色
- クロスの浮きや剥がれ
- 石膏ボードの劣化
- 断熱材の湿潤
- 金属部分の腐食
- 木質建材の劣化
そのためカビ対策では、カビだけを見るのではなく建物全体の状態を確認する必要があります。
病院運営への影響
カビの範囲が拡大すると、施工範囲の隔離や一時的な部屋の使用停止が必要になることがあります。
病院では一般施設以上に患者動線や診療への影響を考慮する必要があるため、小さな段階で発見し対処する方が、施設運営への負担を抑えやすくなります。
病院のカビを放置してはいけない理由
発生範囲が広がる可能性
カビは湿気、温度、栄養源などの条件がそろうと増殖します。そのため、表面に現れた黒ずみだけを拭き取っても、水分の原因が残ったままであれば再発する可能性があります。
「清掃しても同じ場所に何度もカビが生える」という場合には、表面的な汚れではなく建物内部に原因が残っている可能性を考える必要があります。
壁内部や天井裏へ進行することもある
特に注意したいのが、雨漏りや配管漏水です。
天井に小さなシミしか見えていなくても、天井裏では断熱材や下地材が長期間濡れている場合があります。
早期に原因を発見できれば、施工範囲を限定できる可能性があります。反対に、長期間放置すると内装材を撤去して確認しなければならないケースもあります。
病院のカビを専門的に除去するMIST工法®
病院で広範囲にカビが発生している場合や、清掃しても繰り返し発生している場合には、原因を調査したうえで専門的な対策を行う必要があります。
MIST工法®カビバスターズでは、単に表面のカビを落とすだけではなく、カビが発生した原因や建物の状態を確認しながら対策を検討します。
まず発生原因を調査する
施工前には、カビがどこから発生しているのかを確認します。
- 結露の有無
- 漏水の有無
- 空調設備の状態
- 壁・天井内部の湿気
- 建材の状態
- カビの発生範囲
原因を特定せずカビだけを除去しても、湿気が残っていれば再発する可能性があります。
素材や環境に合わせて処理する
病院には壁紙、塗装面、木材、石膏ボードなどさまざまな建材が使用されています。
そのため、カビの状態や素材を確認し、対象物に適した方法で処理を行うことが重要です。
病院で施工を行う場合には、患者さんやスタッフの動線、診療時間、使用している設備なども考慮しながら施工計画を立てます。
除去後の再発防止まで考える
カビ対策で重要なのは、施工直後にきれいになることだけではありません。
再発を防ぐためには、漏水補修、結露対策、空調管理、湿度管理、定期点検などを組み合わせて、カビが繁殖しにくい環境を維持する必要があります。
病院でカビを発見した場合の対応手順
病院内でカビを見つけた場合は、すぐに強くこすって落とすのではなく、まず発生状況を確認することが重要です。
むやみにこすったり広げたりしない
乾燥したカビを強くブラッシングしたり、掃除機で吸い取ったりすると、周囲へ胞子などを広げてしまう可能性があります。
特に患者さんが利用している場所では、自己判断で作業を進めず、施設管理担当者や感染管理担当者と対応方法を確認してください。
場所・範囲・湿気の状態を記録する
専門業者へ相談する場合にも、発見時の情報が残っていると原因を調査しやすくなります。
- 発見した日時
- 発生場所
- カビの大きさ
- 周囲の結露
- 雨漏りや漏水の有無
- 過去にも発生したか
- カビ臭の有無
広範囲なら専門調査を検討する
天井や壁の広範囲にカビが発生している場合、空調周辺で発生している場合、何度清掃しても再発する場合には、目に見えない場所まで確認した方がよいケースがあります。
病院のカビを防ぐ日常管理とAI・IoT活用
日常点検で確認したいポイント
カビが大きく広がる前には、結露やにおい、シミなど何らかの変化が現れていることがあります。
- 天井に新しいシミがないか
- 窓周辺に結露が続いていないか
- 空調吹出口に黒ずみがないか
- 病室内にカビ臭がないか
- 壁紙が浮いていないか
- 配管から水が漏れていないか
- 家具の裏側が湿っていないか
- 空調フィルターが汚れていないか
看護師、清掃スタッフ、設備管理担当者など、それぞれが気づいた変化を共有できる仕組みを作ることも早期発見につながります。
AI・IoTで環境変化を早期に把握する
今後の病院施設管理では、AIやIoTを活用した予防保全も有効な選択肢になります。
例えば、各エリアに温湿度センサーを設置し、空調設備の運転データ、室温、湿度、結露リスクなどを継続的に記録すれば、通常とは異なる変化を把握しやすくなります。
AIを活用すれば、大量の設備データから「特定の部屋だけ湿度が高い」「空調停止後に湿度が急上昇している」「以前と異なる運転傾向が続いている」といった異常を抽出し、点検の優先順位を決めるために利用することも考えられます。
まとめ|病院のカビは早期発見と原因対策が重要
病院でカビが発生した場合は、表面だけを清掃して終わりにするのではなく、湿気や漏水、結露、空調設備など「なぜカビが発生したのか」を確認することが重要です。
特に医療施設には、免疫機能が低下している患者さんなども利用するため、室内環境の変化を放置せず、早期に確認・対応することが求められます。
病院のカビ対策では、次の流れを意識してください。
- カビの発生場所と範囲を確認する
- 結露・漏水・湿気などの原因を調べる
- 必要に応じて患者動線を考慮する
- カビを適切な方法で除去する
- 空調や水分環境を改善する
- 施工後も定期的に点検する
カビバスターズでは、目に見えているカビだけでなく、建物の状態や発生原因を調査したうえで、MIST工法®によるカビ対策と再発防止をご提案しています。
病室、クリニック、診療所、介護施設、検査室、バックヤードなどでカビが繰り返し発生している場合は、被害が広がる前に専門家へご相談ください。
病院のカビに関するよくある質問
- World Health Organization(WHO)「WHO Guidelines for Indoor Air Quality: Dampness and Mould」
- Centers for Disease Control and Prevention(CDC)「Guidelines for Environmental Infection Control in Health-Care Facilities」
- Centers for Disease Control and Prevention(CDC)「Guidance for Healthcare-Associated Mold Outbreaks」
- Centers for Disease Control and Prevention(CDC)「About Invasive Mold Infections」
目に見えるカビだけでなく、発生原因や再発リスクまで確認し、施設の状況に合わせた対策をご提案いたします。
LINEでカビバスターズに相談する世良 秀雄-カビのプロフェッシャル-
この記事の著者情報
24歳からカビ取り事業を始め2026年現在、会社設立から30年以上全国で「カビトラブル」にお悩みのお客様のもとへカビ取り・カビ対策に駆けつけしております。年間施工実績グループ全体で3000件以上.。全国のカビ問題を徹底解決いたします。詳しくはこちら>>
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