カビ菌検査の報告書事例|新築住宅の施工前・施工後を検査した結果

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カビ菌検査の報告書事例|新築住宅の施工前・施工後を検査した結果

カビ菌検査の報告書事例|新築住宅の施工前・施工後を検査した結果

2026/08/26

新築住宅や建築中の建物でカビが見つかった場合、「除去すれば引き渡しても大丈夫なのか」「建物内部にもカビが広がっていないか」と判断に迷う施工会社も少なくありません。今回は、住宅施工会社からご相談いただき、施工前のカビ菌検査からカビ対策、施工後の再検査、報告書作成まで実施しました。実際の検査事例をもとに、カビ菌検査の方法や施工前後の結果、報告書を作成する重要性について、カビ取り業者の視点から解説します。

今回のカビ菌検査の概要

項目 今回の検査内容
依頼元 住宅施工会社
検査対象 新築住宅
検査目的 建物内のカビ発生状況の確認およびカビ取り施工前後の状態比較
施工前検査 建物内17箇所
施工前の検査内容 落下菌検査・含水率測定
施工前の確認 複数の測定地点でカビのコロニーを確認
カビ対策 施工前の検査結果をもとにカビ取り施工を実施
施工後検査 建物内15箇所
施工後の検査内容 真菌落下菌検査
検査方法 各測定地点で培地を一定時間開放して落下菌を採取し、培養後のコロニー数を確認
施工後の結果 グレード1・2を確認し、グレード3・4に該当する箇所はなし
報告内容 検査位置・培地写真・測定結果などを報告書に記録し、施工前後の状態を可視化

目次

    新築でもカビ菌検査を行う理由

    住宅施工会社からカビ検査の依頼

    今回ご相談いただいたのは、住宅を施工している建設会社です。建物内でカビの発生が確認されたため、見た目だけでカビの状態を判断するのではなく、施工前にカビ菌検査を行い、建物内の状態を客観的に確認することになりました。新築住宅では、最終的に施主へ建物を引き渡す必要があります。そのため、カビが確認された場合には「除去したから問題ない」と判断するのではなく、どこでカビが確認され、対策後にどのような状態になったのかを記録することが重要です。今回は施工前検査だけでなく、カビ対策施工後にも再検査を行いました。

    新築住宅でもカビは発生する

    新築だからといって、カビが発生しないわけではありません。建築中は建物が完全に閉じられていないため、雨水が入り込んだり、木材や下地材が湿ったりすることがあります。また、工事が進み建物の気密性が高くなると、内部に残った水分や湿気が抜けにくくなるケースもあります。カビは水分、温度、栄養源などの条件がそろうことで発生しやすくなります。そのため、建築中に雨の影響を受けた、木材が長期間湿っていた、壁や天井にカビらしい変色があるといった場合には、引き渡し前に状態を確認することが重要です。

    カビ菌検査で実施した2つの検査

    落下菌検査でカビの状態を確認

    今回の施工前検査では、建物内17箇所で落下菌検査を行いました。落下菌検査とは、カビを培養するための培地を室内に一定時間設置し、空間から自然に落下してくるカビの胞子などを採取する検査方法です。

    採取後の培地を一定条件で培養し、発生したコロニーを確認します。今回の報告書では、それぞれの培地について培養後の状態を撮影し、コロニー数とあわせて記録しました。さらに、建物のどこで採取したのか分かるように図面上にも検査位置を記載しています。これにより、単に「カビが検出された」という結果だけではなく、建物内のどの場所で、どのような状態だったのかを確認できます。

    含水率測定で水分状態を確認

    カビ菌検査とあわせて実施したのが含水率測定です。含水率とは、木材などの建材にどの程度水分が含まれているのかを確認するための指標です。カビが発生している場合、目に見えるカビだけを除去しても、水分が多い状態が続けば再びカビが発生する可能性があります。そのため今回の検査でも、建物内の複数箇所で含水率を測定し、測定場所と数値を図面上に記録しました。カビ菌そのものの状態と、カビが発生しやすい水分環境の両方を確認することで、原因を考えるための材料を増やすことができます。

    施工前のカビ菌検査で分かったこと

    17箇所を検査して状態を可視化

    施工前には、建物内17箇所で落下菌検査を実施しました。採取した培地を培養したところ、複数の測定地点でカビのコロニーが確認されました。重要なのは、単に「カビがあった」という結果だけではありません。今回のカビ菌検査では、検査位置、培養後の培地、コロニー数などをそれぞれ記録し、建物内の状態を報告書として整理しました。目視調査だけでは、「どこまで確認したのか」「施工前にどのような状態だったのか」が後から分からなくなる可能性があります。数値、写真、検査位置をセットで残すことで、施工前の状態を客観的に振り返ることができます。

    カビの種類についても確認する

    カビにはさまざまな種類があります。今回の報告書では、Aspergillus属、Penicillium属、Cladosporium属、Alternaria属などについても参考情報として記載しています。住宅内でカビが発生している場合、黒い汚れがあるからといって、見た目だけでカビの種類や広がりを判断することは困難です。そのため、カビ問題への対応では、目視だけで結論を出すのではなく、必要に応じて検査結果や建物の水分状態など複数の情報から総合的に判断することが大切です。

    カビ対策後に再度カビ菌検査を実施

    施工後15箇所を再検査

    カビ対策施工を行った後には、建物内15箇所で再度落下菌検査を実施しました。カビ取り施工では、表面に付着したカビ汚れがなくなるため、見た目としてはきれいになったように感じます。しかし、施工会社にとって重要なのは「きれいになったように見える」という感覚だけではありません。そこで今回の事例では、施工後にも培地を設置して採取、培養を行い、施工後のカビの状態を改めて確認しました。施工前と施工後の両方で検査を行うことで、カビ対策によって建物内の状態がどのように変化したのかを比較できます。

    グレード1・2の結果を確認

    施工後の15箇所の検査では、報告書上の評価はグレード1またはグレード2となり、グレード3、グレード4に該当する箇所は確認されませんでした。今回の検査では、培養後に確認されたコロニー数をもとに段階的に評価しています。このように施工後のカビ菌検査を実施することで、「カビ取り施工を行った」という作業履歴だけではなく、その後の状態についても数値や培地写真として記録できます。特に新築住宅や引き渡し前の建物では、施工完了だけで終わらせず、その後の状態まで確認しておくことが重要です。

    カビ菌検査の報告書に記載する内容

    検査場所を図面上に記録する

    今回のカビ菌検査報告書では、検査結果だけではなく、建物の平面図上に検査位置を記載しています。住宅では複数の部屋や場所を検査することがあるため、結果だけを並べても「どこの結果なのか」が分からなくなる可能性があります。そのため、検査地点ごとに番号を付け、図面、培地写真、検査結果を対応させて記録します。施工前後の検査結果を残す場合も、どの地点を検査したのかが明確になっていれば比較しやすくなります。報告書は単なる検査結果一覧ではなく、第三者が見ても検査内容を把握できる資料にすることが重要です。

    検査結果を写真と数値で記録

    報告書には、採取した培地の培養後写真やコロニー数なども記録します。写真を残しておけば、検査時点でどのような培養結果だったのかを視覚的に確認できます。また、検査日、検査方法、検査地点などの情報と一緒に整理することで、後から施工前後の状況を確認しやすくなります。特に新築住宅のカビ問題では、引き渡し前に何を確認し、どのような対策を行ったのかを残しておくことが重要です。施工会社にとっても、社内の品質管理資料や施主への説明資料として活用しやすくなります。

    新築住宅でカビ菌検査が必要なケース

    建築中に雨で濡れた場合

    建築途中の住宅は、屋根や外壁、窓などが完全に施工される前に雨の影響を受ける場合があります。一度濡れたから必ずカビが発生するわけではありませんが、木材や下地材などに水分が残った状態が続けば、カビが発生しやすい環境につながる可能性があります。「建築中に大量の雨が入った」「木材が長期間濡れていた」「乾燥状態に不安がある」といった場合には、目視確認だけでなく含水率測定などを行い、建物の状態を確認することが大切です。カビが疑われる場合には、カビ菌検査を組み合わせることで、より客観的な確認につながります。

    引き渡し前にカビを発見した場合

    新築住宅の壁、床下、天井裏、木材などにカビらしい変色を発見した場合には、そのまま引き渡すのではなく、まず状態を確認することが重要です。カビが確認された場所だけを清掃して終わらせると、発生範囲や原因が十分に確認できない場合があります。そのため、必要に応じてカビ菌検査や含水率測定を行い、現在の状態を把握したうえで適切なカビ対策を検討します。さらに施工後にも再検査を行えば、対策前後の状態を比較できます。引き渡し後のトラブルを防ぐためにも、問題が疑われた段階で確認しておくことが大切です。

    カビ菌検査と報告書で施工品質を見える化

    まとめ

    新築住宅でカビが確認された場合、大切なのは「カビを除去して終わり」にしないことです。施工前にカビ菌検査や含水率測定を行い、建物の状態を確認したうえで対策を実施し、施工後にも再検査することで、対策前後の変化を確認できます。さらに、検査位置、培地写真、測定結果などを報告書として残しておけば、施工会社の品質管理や施主への説明にも活用できます。ハウスメーカー、工務店、建設会社などで、建築中や引き渡し前の住宅にカビが確認された場合は、早い段階で専門業者による調査・検査を行うことが重要です。

    建築中の雨水や建材に残った水分によって、新築住宅でもカビが発生することがあります。カビバスターズ本部では、引き渡し前の検査から必要に応じたカビ取り、施工後の再検査、報告書作成まで一貫して対応。施工品質の確認やお施主様への説明、引き渡し後のトラブル予防にお役立ていただけます。

    世良 秀雄-カビのプロフェッシャル-

    この記事の著者情報

    24歳からカビ取り事業を始め2026年現在、会社設立から30年以上全国で「カビトラブル」にお悩みのお客様のもとへカビ取り・カビ対策に駆けつけしております。年間施工実績グループ全体で3000件以上.。全国のカビ問題を徹底解決いたします。

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    カビの救急箱

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