カビ菌検査・報告書で住宅のカビ原因を調査|施工前後の検査事例
2026/08/27
今回のカビ菌検査の概要
| 項目 | 今回の検査内容 |
|---|---|
| 依頼元 | 住宅施工会社 |
| 検査対象 | カビ取り施工前・施工後の住宅 |
| 検体採取 | カビバスターズ仙台 |
| 検査・報告 | 一般社団法人 微生物対策協会 |
| 検査目的 | 住宅内のカビによる汚染状況とカビ取り施工前後の変化を確認 |
| 検査方法 | 真菌浮遊菌測定 |
| 検査箇所 | 2箇所 |
| 施工前採取日 | 2026年7月27日 |
| 施工後採取日 | 2026年8月5日 |
| 使用培地 | CP加ポテトデキストロース(浮遊菌) |
| 培養条件 | 25℃±1℃で120時間培養 |
| 採取方法 | 空中浮遊菌サンプラーで空気中の浮遊菌を培地に捕集 |
| 測定方法 | コロニー自動カウンターで培養後のコロニー数を測定 |
| 評価方法 | 日本建築学会環境基準 AIJES-H0003-2021を参考にグレード0から4までの5段階で評価 |
| 施工前結果 | 1箇所目:カウント数510・グレード3、2箇所目:カウント数40・グレード1 |
| 施工後結果 | 1箇所目:カウント数20・グレード1、2箇所目:カウント数120・グレード2 |
目次
施工会社からカビ菌検査を依頼された背景
住宅のカビ状況を数値で確認するために実施
今回のカビ菌検査は、住宅を施工した施工会社からの依頼により実施しました。住宅でカビの発生が疑われる場合、目視確認だけでは室内空気中にどの程度のカビが浮遊しているのか判断できません。そこで、カビ対策施工を行う前に浮遊菌を採取し、培養後のコロニー数から室内環境を客観的に評価しました。施工会社にとっても、現状を数値として把握することは、その後の対応方針を決める重要な資料になります。
施工前後の比較が重要な理由
カビ対策では、施工前にカビが多かったことを確認するだけでは十分ではありません。施工後に再度同じ条件でカビ菌検査を行い、数値がどのように変化したかを比較することが重要です。今回は施工前に2026年7月27日、施工後に2026年8月5日に検体を採取しました。施工前後とも2箇所で浮遊菌を採取しているため、カビ対策による室内環境の変化を比較できる検査となっています。
今回実施したカビ菌検査
空気中の浮遊菌を専用機器で採取
今回実施したのは「真菌浮遊菌測定」です。空中浮遊菌サンプラーを使用し、取り込んだ空気を培地に衝突させることで空気中に浮遊する真菌を採取します。その後、培地を一定条件で培養し、発生したコロニー数を測定します。今回の報告書では、CP加ポテトデキストロース培地を使用し、BACcTインキュベーターで25℃±1℃の条件下で120時間培養しています。
日本建築学会の環境基準で評価
採取したカビは培養後にコロニー数を計測し、日本建築学会の環境基準「AIJES-H0003-2021」に基づくグレードで評価されています。今回の報告書では、浮遊菌濃度をグレード0から4までの5段階で分類し、グレード0を清潔環境、1を準清潔環境、2を軽度の汚染、3を中程度の汚染、4を汚染・要調査・対策としています。
施工前検査では高い数値を確認
1箇所目はカウント数510でグレード3
施工前の1箇所目では、培養後のカウント数が510となり、日本建築学会グレード3と判定されました。今回使用された評価表では、グレード3は浮遊菌濃度500~2000cfu/m3の「中程度の汚染」に該当します。培地画像でも多数のコロニーが確認されており、空気中に相当量のカビが浮遊していたことが分かります。目視だけでは把握できない室内空気の状態が、検査によって明確になった結果です。
2箇所目はカウント数40でグレード1
施工前のもう1箇所では、カウント数40、日本建築学会グレード1という結果でした。今回の評価表では10~50cfu/m3がグレード1の「準清潔環境」に分類されています。同じ住宅内でも、採取場所によって510と40という大きな差が確認されました。このようにカビの状態は住宅全体で均一とは限らないため、問題が疑われる場所を複数測定し、それぞれの状態を把握することが重要です。
施工後44箇所のカビ菌検査結果
1箇所目は510から20まで大幅に低下
施工後に同じ位置で再度浮遊菌検査を行ったところ、1箇所目のカウント数は施工前の510から20まで低下しました。日本建築学会グレードも3から1となり、今回の評価区分では「中程度の汚染」から「準清潔環境」へ改善しています。単純なカウント数では約96%減少しており、施工前後の検査を実施することで、カビ対策後に空気中の浮遊菌が大きく減少したことを数値で確認できました。
2箇所目は40から120へ増加
一方、2箇所目については、施工前のカウント数40、グレード1に対して、施工後はカウント数120、グレード2となりました。つまり、すべての測定箇所で数値が改善したわけではありません。この結果は非常に重要です。カビ対策後だからといって「問題なし」と決めつけず、再検査によって残された課題を把握する必要があります。屋外に近い採取位置などでは外気の影響も考えられるため、数値だけで原因を断定せず、採取環境や建物状況を含めて総合的に確認します。
基準を満たすまで施工と検査を繰り返します
検査結果を確認して必要な箇所を再施工
カビバスターズ本部では、カビ取り施工を行って終わりではありません。施工後にカビ菌検査を実施し、検査結果を数値で確認します。基準を満たしていない箇所が確認された場合は、その結果をもとに原因や周辺環境を確認したうえで、必要なカビ取り施工、再発防止策を実施します。その後、再びカビ菌検査を行い、基準を満たしているかを確認します。
正常な状態を確認するまで根本解決を目指す
今回のように、同じ住宅内でも採取場所によってカビ菌の数値には差が生じることがあります。そのため、カビバスターズ本部では一度の施工結果だけで判断せず、基準を満たすまで「カビ取り施工→カビ菌検査」を繰り返し、正常な状態に戻るまで根本的な解決に努めます。 感覚や見た目だけではなく、検査結果を根拠に対応することで、施工会社や施主様にも住宅の状態を分かりやすく説明できる体制を整えています。
施工後も定期点検で継続的にサポート
基準を満たしたことを確認した後も、ご希望に応じて定期点検などの継続的なサポートが可能です。カビは湿度や結露、換気、建材の水分状態など、建物を取り巻く環境によって再発する可能性があります。施工後も定期的に状態を確認することで、変化を早期に把握し、再発防止につなげます。施工会社やハウスメーカーのカビトラブルについても、検査、カビ取り施工、再検査、報告書作成、その後の定期点検まで一貫して対応します。
カビ菌検査と報告書で施工前後の状態を客観的に確認する
まとめ
住宅のカビ問題では、見た目だけで施工効果を判断するのではなく、カビ菌検査によって施工前後の状態を数値化することが重要です。今回も、測定箇所によって改善した場所と再確認が必要な場所の両方が明らかになりました。施工会社やハウスメーカーがカビトラブルに対応する際は、検査、施工、再検査、報告書作成まで一連で行うことで、より根拠のある対応につながります。
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カビ取り・カビ対策専門業者MIST工法カビバスターズ本部
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カビの救急箱
【検査機関】
一般社団法人微生物対策協会
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