カビ菌検査+報告書で施工効果を確認!グレード4が28箇所から0箇所へ
2026/08/25
今回のカビ菌検査の概要
| 項目 | 今回の検査内容 |
|---|---|
| 依頼元 | 建築会社 |
| 検査対象 | カビ取り施工前後の住宅 |
| 検体採取 | カビバスターズ静岡 |
| 検査・報告 | 一般社団法人 微生物対策協会 |
| 検査目的 | カビの種類と汚染状況を確認し、カビ取り施工による改善状況を施工前後で比較するため |
| 検査方法 | 真菌同定試験・真菌落下菌測定 |
| 検査箇所 | 落下菌28箇所・付着菌1箇所 |
| 施工前採取日 | 2026年5月23日 |
| 施工後採取日 | 2026年7月10日 |
| 使用培地 | PDA寒天培地(付着菌)・3M Petrifilm(落下菌) |
| 落下菌の採取方法 | 各測定地点で培地を20分間開放し、落下菌を捕集 |
| 評価方法 | 培養後のコロニー数を計測し、日本建築学会環境基準を参考にグレード評価 |
| 施工前の結果 | 落下菌28箇所すべてでグレード4を記録 |
| 施工後の結果 | 落下菌28箇所すべてがグレード1またはグレード2まで改善 |
| 付着菌の変化 | 施工前は6種類の属菌種を確認し、施工後は真菌(カビ)が検出されず |
目次
カビ菌検査に至った背景と依頼内容
建築会社から住宅のカビ調査を依頼
今回のカビ菌検査は、建築会社からの依頼により住宅で実施しました。カビは表面に見えている部分だけで汚染状況を判断することが難しく、目視だけでは建物全体の状態や施工後の改善度を客観的に確認できません。そのため、施工前に付着菌と落下菌を採取し、専門機関による培養検査を行いました。検査結果を数値とグレードで記録しておくことで、カビ取り施工が必要な状態なのかを判断するための客観的な材料になります。
施工前は28箇所すべてグレード4
施工前の落下菌検査は、住宅内の28箇所で実施しました。その結果、28箇所すべてが報告書上の日本建築学会グレード4と判定されました。報告書に記載された評価基準では、グレード4は「汚染、要調査・対策」に該当します。カウント数も最少31、最大861と、場所によって差はあるものの、すべての測定箇所で菌が確認されました。特定の一室だけではなく、広い範囲で対策を検討すべき状態だったことが数値から分かります。
今回実施した2種類のカビ菌検査
落下菌検査で空間の状態を数値化
落下菌検査では、3M Petrifilmの培地を測定箇所に設置し、一定時間開放して落下するカビや酵母を捕集します。今回の報告書では20分間捕集した後、培地を低温状態で保管し、培養を実施しています。培養後に形成されたコロニー数を計測することで、それぞれの測定地点を比較できます。施工前と施工後で同様の検査を行うことで、単に「きれいになった」という感覚ではなく、菌数の変化を数値として確認できる点が大きな特徴です。
付着菌検査でカビの種類まで確認
付着菌検査ではPDA寒天培地を使用し、採取した検体を培養して菌種を確認しました。施工前の検査では、Aspergillus、Cladosporium、Mucor、Penicillium、Curvularia、Rhizopusの6種類の属菌種が確認されています。つまり、今回の現場では単に落下菌の数が多かっただけではなく、実際に複数種類の真菌が存在していたことが分かりました。カビ菌検査は、汚染の程度だけでなく、状況によってはどのような菌が存在しているのかを把握する手段にもなります。
検査報告書から分かった施工前の状態
最大861カウントを記録した箇所も
施工前28箇所の落下菌カウントは、No.15の31が最も少なく、No.24では最大861が記録されました。このほかNo.22が727、No.23が478、No.10が464、No.9が427など、地点によって大きな差が確認されています。しかし、報告書では28箇所すべてがグレード4です。カビの状態には場所による差があるため、1箇所だけを調べて建物全体を判断するのではなく、複数地点で検査することが重要だと分かる事例です。
高湿度は真菌が増えやすい環境を作る
カビ対策では検査結果だけでなく、なぜカビが発生したのかを考えることも重要です。厚生労働省のシックハウス症候群に関する資料では、高湿度によって真菌などの微生物が増加する可能性が示され、結露や水漏れなども真菌が繁殖しやすい環境につながるとされています。カビを取り除いて終わりにするのではなく、湿気、結露、漏水、換気など建物側の条件も確認し、再発につながる要因を減らしていくことが大切です。
施工後のカビ菌検査で大幅な改善を確認
28箇所すべてグレード1〜2へ改善
施工後にも同じ28箇所で落下菌検査を実施しました。その結果、20箇所でカウント0、残る8箇所でもカウント1となりました。グレードでは20箇所がグレード1、8箇所がグレード2となり、施工前に全28箇所で確認されていたグレード4は0箇所になりました。グレード3についても0箇所です。施工前の最大カウント861に対して施工後の最大値は1となっており、施工前後の報告書を比較することで非常に大きな変化を確認できました。
付着菌検査では真菌が検出されず
施工後の付着菌検査では、報告書に「真菌(カビ)は、検出されず」と記載されました。施工前には6種類の属菌種が確認されていたため、落下菌だけでなく付着菌についても施工前後で明確な違いが確認できたことになります。カビ取り施工の評価では、見た目だけでは分からない部分を検査結果で確認することが重要です。特に住宅や施設の引き渡しなど、第三者へ施工結果を説明する必要がある場合、検査報告書は施工前後の状態を客観的に伝える資料として役立ちます。
カビ菌検査の報告書が重要な理由
数値と記録が施工品質の根拠になる
カビ取り後に表面が白くきれいになっても、それだけで菌の状態まで判断することはできません。だからこそ、施工前の状態を検査し、施工後に再検査して比較することが重要です。今回の報告書では、検査日、採取方法、培養条件、測定地点、カウント数、グレードなどが記録されています。こうした情報を残しておけば、いつ、どこで、どのような検査を行い、結果がどう変化したのかを後から確認できます。カビ対策を「作業」だけで終わらせず、「結果」まで確認するための重要な工程です。
再発防止は検査後の環境管理まで重要
施工後の検査結果が良好でも、湿気や結露などの原因が再び発生すれば、将来的にカビが増殖する可能性があります。厚生労働省は、特定建築物の空気環境基準として相対湿度40%〜70%を示しています。また、高湿度環境では真菌などの微生物が増えやすくなることも指摘されています。そのため、カビ取り後は換気、結露対策、漏水の確認、湿度管理などを継続することが重要です。なお、40%〜70%は特定建築物に対する管理基準であり、すべての一般住宅へそのまま適用される基準ではない点には注意が必要です。
カビ菌検査と報告書で施工前後の状態は明確にできる
まとめ
今回の事例では、施工前に落下菌検査28箇所すべてがグレード4でしたが、施工後は20箇所がグレード1、8箇所がグレード2となり、グレード3・4は0箇所になりました。さらに付着菌検査でも施工後は真菌が検出されませんでした。カビ取りは見た目だけで判断せず、カビ菌検査と報告書によって施工前後を比較することで、改善状況をより客観的に確認できます。
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カビ取り・カビ対策専門業者MIST工法カビバスターズ本部
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【検査機関】
一般社団法人微生物対策協会
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